12月21日、厚生労働省は平成30年(2018)人口動態統計の年間推計を公表しました。
出生数は平成29年(2017)からさらに減少
平成30年(2018)の出生数は92万1,000人で、94万6065人だった2017年からさらに減少しました。出生数が初めて100万人を下回ったのは2016年のことで、これで3年連続の100万人割れとなりました。また、出生率(人口千対)は7.4と推計され、こちらも2017年よりも減少しており、少子化に歯止めがかからない状況が浮き彫りとなりました。
その一方で死亡数は136万9,000人で、平成29年(2017)よりも29,000人増加しています。死亡数が出生数を上回る状況は、日本の人口が増えないということを示しています。実際、人口の自然減は平成19年(2007)から続いており、年々減少率も大きくなっていて、日本の人口減少も進んでいることがわかります。
また、婚姻数は59万組でこちらも平成29年(2017)よりも17万組減少、初の60万組割れとなっています。婚姻数の減少も、出生数の減少にも影響があると考えられます。
「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」は、2019年6月に公表予定です。その際にはより詳細なデータと分析結果が明らかになると思います。