乳児用液体ミルクの解禁、製品化が話題になっています。そこでベビーカレンダーは2018年12月、ママ699名を対象に、『ママたちの乳児用液体ミルクに関する意識調査』を行いました。ママたちは乳児用液体ミルクについて、どのように考えているのでしょうか?
乳児期の赤ちゃんの栄養、62%がミルクを利用
育児中のママ699名に、「乳児期の赤ちゃんの栄養は何ですか?」と聞いたところ、「母乳のみ」が38%、「母乳・ミルク混合(母乳中心)」が32%、「母乳・ミルク混合(ミルク中心)」が13%、「母乳・ミルク混合(半々)」が9%、「ミルクのみ」が8%という結果でした。母乳・ミルク混合栄養で育てている方は合計62%と半数以上のママがミルクを授乳していることがわかります。
4%のママが「乳児用液体ミルクを使用したことがある」
「乳児用液体ミルクをお子さんに使ったことはありますか?」という問いに対して、96%が「いいえ」、4%が「はい」と回答。699人中25人のママが、お子さんに乳児用液体ミルクを使用したことがあることがわかりました。乳児用液体ミルクを使用したママに、実際に使ってみた感想を聞いたところ、よかった点としては「祖父母に預けるときに便利」「自由な時間が増えた」、不便だった点としては「少しだけあげたくても、飲み残しはすべて破棄しないといけないのがもったいないと思った」といった声があがっていました。
乳児用液体ミルクを「使ってみたい」ママ、約8割!
「乳児用液体ミルクをお子さんに使ったことはありますか?」という問いに対して「いいえ」と回答したママたちに、「乳児用液体ミルクが販売されたら、使ってみたいと思いますか?」と質問したところ、77%が「はい」と回答しました。乳児用液体ミルクへのママたちの関心の高さがうかがえます。
使いたいと思う理由1位は「災害用の備蓄、避難グッズとして」
また、乳児用液体ミルクを使ってみたいと回答したママたちに「どんなときに、乳児用液体ミルクを使いたいと思いますか?または使いましたか?」と質問をしました。ママたちが乳児用液体ミルクを使いたいと思う理由1位は「災害用の備蓄、避難グッズとして」、2位「お出かけするとき」、3位「家族や委託した保育者に赤ちゃんを預けるとき」という結果でした。
2016年4月の熊本地震では度重なる余震の影響により、ライフラインの復旧が遅れたため、フィンランドの乳児用液体ミルクが届けられたそうです。特に「ミルクのみ」で栄養を摂取している赤ちゃんにとって、ミルクはライフラインです。
赤ちゃんのいるママたちには、災害時の備蓄や避難グッズのひとつとしての需要が高いことがわかりました。一方、「お出かけするとき」「家族などに赤ちゃんを預けるとき」「自身が体調不良のとき」など、日常生活で使いたいシチュエーションも多いようです。
粉ミルクでの育児、哺乳瓶の手入れや調乳の手間、外出時の大変さを感じているママが6割以上!
ミルク育児をしているママたちに「粉ミルクが不便だと感じるのはどんなところですか?」と質問したところ、1位「哺乳瓶などの手入れが面倒」、2位「調乳に時間や手間がかかる」、3位「外出時の荷物が多い、重い、かさばる」という結果でした。
この3つの回答は6割以上のママが共通して不便だと回答しており、赤ちゃんのライフラインでもある「粉ミルク」での育児を負担に感じているママが多いこともうかがえます。
同時に、お湯を沸かして冷ますといった調乳の手間や荷物の多さ、夜間授乳の負担などを軽減できる乳児用液体ミルクは、ママたちにとって育児をラクにしてくれる画期的なアイテムとなるかもしれません。
生後3カ月の赤ちゃんの栄養方法について、母乳のみで育てているママは平成17年度では38%でしたが、平成27年には約55%と、母乳栄養の風潮がある現在。(※1)しかし、今回実施した乳児用液体ミルクの意識調査によって、ママたちの粉ミルクでの育児の負担、そして乳児用液体ミルクがママたちにもたらすメリットの大きさが浮き彫りになりました。
(※1)厚生労働省「乳幼児の栄養方法や食事に関する状況」
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」よるアンケートに回答のあった産院・クリニック出産経験者
調査期間:2018年12月1日~2018年12月4日
調査件数:699件