「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんが離乳食をなかなか食べてくれないとお悩みのママさんからの質問です。
Q. 離乳食を食べる気配が一向にありません
生後6カ月の女の子のママです。生後5カ月になったころから離乳食を始めていますが、一向に食べる気配がありません。おかゆも小さじ1~2杯ぐらいが限度です。なかなか慣れないので野菜や豆腐、お魚、そうめん、果物にもチャレンジしています。
最初から指しゃぶりをして頑なに食べないときもあれば、1口2口食べて断念、授乳をして食べさせてみたら食べるというときもあります。
もう1カ月、このような調子なのでなかなか2回食にも行けません。いろいろな食材を試してはいますが、おいしい! という表情も見られず渋い顔ばかりで悲しいです。何か改善点はありますでしょうか?
久野多恵管理栄養士からの回答
お子様のために一生懸命作った離乳食を食べてくれないときの悲しい感情、とてもわかりますよ。質問者さんはいろいろな食材にチャレンジされていて素晴らしいと思います。
食べてくれないときは無理強いをせずに、授乳を先にしても良いですし、少し離乳食をお休みして、お母さんがおいしそうに食事をしている姿をたくさん見せてあげるのも良い効果があります。また、スプーンを変える、出汁の旨みを加える、ペースト状からジャム状に変える、授乳リズムをつけておなかが空く時間を作る、離乳食時間を変える、食べる姿勢を変える、ということが離乳食を食べるきっかけになることもあります。もちろんいろいろ試されてるとは思いますが、お子様に合った方法を探ってみてくださいね。
ただ、このころは離乳食の量を食べなくても心配はいりません。しっかりとおっぱいや育児用ミルクから栄養を摂る時期ですので、小さじ1~2杯程度でも、ごっくんする力はついてきますので大丈夫ですよ。
今は食べないことに注目せず、いろいろな食材を試して少しずつでも食べられる食材を探していくという視点でお考えいただくと、離乳食づくりも楽になるかなと思います。一番大切なのは、食事の時間を楽しく過ごすことです。食べてほしいという気持ちが先行して無理強いしないよう、楽しい雰囲気づくりをすると良い思います。
※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナー
5~6カ月ごろ(離乳食初期)にママができる3つのこと
楽しい食事時間と雰囲気づくり
離乳食を食べるときの周りの雰囲気はとっても大切。五感の中で、食べ物を食べるときに一番感じる感覚が視覚。視覚は80%ほど感じているといいます。食事のときの周りの雰囲気やママの笑顔は大切です。
いろいろな食べられる食材にチャレンジ
おかゆに慣れたら、野菜を食べ、次に豆腐や白身魚を食べられるようになります。離乳食初期に食べられる食材は思っている以上にたくさんあります。たとえ赤ちゃんがあまり食べてくれなくても、メニューに取り入れて赤ちゃんに紹介してみましょう。
赤ちゃんのペースに合わせる
赤ちゃんはそれぞれ個性を持っています。たとえば離乳食の本に「生後5カ月ごろからスタート」と書いてあったとしても、生後5カ月から離乳食を始めてすんなり食べる子、生後6カ月から離乳食を始めたほうがちょうどよかった子など、いろいろです。
食べる量も、目安量をあっという間に食べる子もいれば、時間をかけても半分も食べない子もいます。まだ、離乳食を始めて1カ月弱。あせらず、あなたの赤ちゃんに合わせて離乳食を進めてあげてくださいね。
※参考: ニュース(食・レシピ)「5~6カ月ごろ(離乳食初期)にママができる3つのこと」【著者:離乳食インストラクター協会代表理事・保育士 中田馨】
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