私にとって、妊娠中の1年間もとても特別な1年間でしたが、子どもが生まれて1年が経ったいま、出産後の1年間がこれまでの自分の人生の中で最も濃い時間だったと感じています。今回は、これから出産を迎える方、いま育児に奮闘している方にお伝えしたい、私の1年間についてつづります。
初めてのことばかりで何もかも不安な日々
第一子を出産した私は、初めてのことばかりに迷い、悩む日々を送っていました。母乳や離乳食、赤ちゃんの発達など、一つひとつのことに真剣に向き合っていたからこそ、悩みも多く、気持ちが追い付かないこともしばしばあったのだと思います。
いま振り返ると、なぜあんなことで悩んでいたのだろうと思うこともありますが、そんな悩みも「幸せな時間」だったのではないかと感じています。現在、子育てで悩みをお持ちの方や、出産を控え不安な方もいるかと思いますが、出産や子育てにおいて、迷ったり悩んだりすることは重要なことだとも私は思います。
子どもの成長におどろかされる1年間
私は怒涛の1年間を振り返り、とにかく子どもの成長に驚かされることばかりだったと感じています。子どもは昨日できなかったことが今日できるようになったり、突然新しい動作を覚えたりすることもあります。
とくに、0~1歳の子どもの成長は著しく、ただ寝ているだけの日々がうそだったのかと思うほど、いまはわんぱくな姿を見せてくれています。毎日、子どもの成長を記録することが私の楽しみです。
人生の中でいちばん濃い時間
もうすぐ1歳を迎える子どもとの生活は毎日が新鮮で、私自身の成長の日々でもあります。いつもお世話になっております。嫌なことがあったり、泣きたいことがあったりしても、子どもの笑顔は無条件に私を励ましてくれるのです。
いま自分が頑張ることができる原動力も、遠い未来のことを想像できることも、子どものおかげなんだと身に染みて感じます。あっという間に過ぎてしまった0歳からの1年間は、間違いなくこれまでの私の人生の中でいちばん濃い時間でした。
子どもと過ごす1年間は忙しく、振り返る余裕もないほどでしたが、必死でお世話をしていたからこそ、一日一日のできごとを鮮明に記憶しています。私はこの1年間をとても愛おしく思いながら、今日もわが子との時間を噛み締めています。
著者:今井さくら
一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。