陣痛の痛みをあらわす言葉に「鼻からスイカ」というものがありますよね。私も第一子を出産するまで、どれくらいの痛みなのか想像できませんでした。「とにかく痛い」これが、周囲で出産を経験した人の言葉です。出産後、「鼻からスイカ」の言葉の意味が少しわかったような気がしました。
嵐の前の静けさ
第一子のとき、生理痛のような痛みからお産が始まりました。おなかがチクチクするような感覚で、まだ陣痛を感じる時間も短く、トイレやお風呂、洗濯など、問題なく動きまわることもできました。このときはまだ、「このまま行けば、思ったよりも楽に産めそう!」と、気楽にかまえていたことを覚えています。まさに、嵐の前の静けさでした。
ただ、陣痛が始まったのは夜中だったので、仮眠をしようとしても、陣痛がくるたびに目が覚めてしまうといった具合でした。
おなかが爆発しているみたい!?
時間が経過するにつれ、その痛みは徐々に増していきました。痛みがピークに達したときは、意識が朦朧とするほど。この陣痛の痛みを私なりに表現すると「おなかが爆発しているみたい」でした。
陣痛の間隔が短くなるにつれ、その「爆発」がこれまでよりも長く続くのです。その痛みは、私にとって人生最大の痛みで、出産後1年くらいはそのときの夢をよく見ては夜中に起きるといったことが何度もあるほどでした。
第二子のときには「後陣痛」も
「後陣痛」は、第二子のときに経験しました。2回目の出産も当然陣痛はありましたが、このときは出産を終えて間もなく、また違う痛みがやってきました。
私の場合、この後陣痛は、出産ピーク時の痛みほどではなかったのですが、母乳をあげるたびに襲ってくる痛みに何度もひざを叩いては、歯を食いしばって冷や汗を流していました。出産を終えてひと安心したのですが、心の中では「まだ痛い思いをするのか」と嘆いていました。
陣痛や後陣痛の痛みは人それぞれで、帝王切開で出産された方も、術後の痛みは相当なものだと聞きます。この痛みを乗り越え、わが子を抱いたときの喜びは忘れられません。
著者:小室 忍
子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
◆関連動画 出産ドキュメンタリー