乳幼児には乳幼児湿疹や熱性けいれんなど特有の病気があると先輩ママから教えてもらっていたため、わが子に起こっても慌てないで対処しようと思っていました。しかし、いざ現れたわが子の症状は聞いたことのない「血が溜まったかのような真っ赤なあざ」だったのです。驚いて受診し、初めてそれが乳幼児に現れることがある血管腫だと知りました。
どんどんふくらむ赤いあざにびっくり!
※実際の写真
生まれて間もないころは真っ白な肌をしていたわが子ですが、生後3週間くらいするとおでこにうっすらと赤いあざが現れました。
「何かな?」とは思いましたが特に気にしないでいたところ、だんだんと盛り上がり赤い血だまりのようなふくらみに。気がつかないうちにケガでもさせてしまったのか、それとも何かの病気? と慌てて受診すると、「乳児血管腫」と診断されました。
正体は良性の腫瘍(しゅよう)
わが子の症状は「いちご状血管腫」と呼ばれ、いちごが皮膚に張り付いているかのような丸くてでこぼことした、赤いふくらみが特徴です。鮮やかな血の色なので、なんだか痛々しくてかわいそうでした。もちろん本人は痛みを感じていない様子でしたが……。
受診したお医者さん曰く「通常は良性の腫瘍で、放っておいても自然と消えることが多い。ただし、頻出する場合は再度受診してください」とのこと。血管腫のなかには皮膚だけでなく内臓にも同じような腫瘍ができるものもあるからとのことでした。
3歳ごろには消えてひと安心
幸いわが子の場合はおでこの上のほうに1カ所、最大直径2cmほどの小さなものだったので、髪の毛が伸びるにつれて隠すことができました。本人が気にし始める前の3歳くらいには小さくなり、薄いシミ程度になりました。
受診した際は「もっと大きくなったらどうしよう」「いくつもできたらどうしよう」「血管腫のせいで手術なんてことになるかも……」と心配したこともありましたが、自然と消えてホッとしています。
見た目の生々しさに驚きましたが、深刻な事態にならずに済んで安心しました。従兄にも乳幼児期に現れたらしく、さほど珍しいことでもないようです。本人がかゆがったり痛がったりすることがなかったのが救いでした。
著者:沢田真紀子
自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。