赤ちゃんのころからアトピー体質なわが家の娘たち。大切なのは、“保湿”と“お風呂で清潔にすること”と、どこの病院でも指示されましたが、ひどくなる一方でした。時には掻きむしってなかなか眠れないことも。そんなときに出会った皮膚科の先生からの指示は「お風呂に入らないこと」でした。
赤ちゃんのころから真っ赤な肌
乳児湿疹から始まり、小さなころからカサカサの肌のわが家の娘たち。アトピーの症状が出やすい箇所だけではなく全身に広がってしまい、血が出るほど掻きむしってしまうことも。
皮膚科でも小児科でも、何種類も塗り薬を処方され、かゆみ止めやアレルギーの薬も飲みましたが、悪化する一方でした。「年齢が上がればよくなるのでは」と思っていましたが、2歳を過ぎてもよくならず、とてもかわいそうでした。
「お風呂に入らない」「保湿はしない」「薬は1種類」
そんなとき、友人に紹介してもらった皮膚科に行ってみると「お風呂に入らない」「保湿はしない」「薬は1種類」と、今までとはまったく逆の指示が出ました。
そのことを聞いてびっくりしていると、お風呂に入ることでうるおいを逃していること、保湿剤が症状を悪化させること、今出ている症状をまず治めることが大切だということを教えてもらいました。子どもの肌は毎日お風呂に入らなくても汚くない、むしろ肌を守ることにつながることもあると考えるように、と言われました。
半信半疑…ところがあっという間に症状が改善
最初は私も半信半疑でしたが、数日でみるみる娘の肌がよくなっていく様子を見て、本当に驚きました。
薬はステロイドが少し入った塗り薬のみ。週に1~2回のお風呂で、お湯に入りすぎないこと、タオルでこすりすぎないことを守るだけ。あっという間に赤みも治まり、夜ぐっすり寝ている子どもたちを見てほっとしました。乾燥してくるとやはりカサカサして、赤い部分が出てきますが、早めに薬を塗って掻きむしることがないように注意しています。
症状は人それぞれですが、なかなか子どものアトピーの症状が改善しないと悩んでいる方、まずはお風呂の入り方を見直してみることも症状改善につながるかもしれません。症状が一向に改善しない場合は、別の病院で相談してみること。わが子に合った治療方法を見つめることが大切だと学びました。
著者:山本かやの
二児の母。ウエディング業界から飲食業に転身後、妊娠を機に退職。現在は専業主婦。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味はガーデニングと家庭菜園。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。