え…おむつ!?
私が中学生のときのこと。祖父が亡くなり、お葬式の前日、私は両親と祖父母の家へ行きました。悲しい気持ちを抑えながら、棺のなかで眠っている祖父にお線香をあげていると、急におなかに痛みが……。
急いでトイレに行くと生理になっていました。「なんでこんな日に生理が……。しかも、いつも2日目は経血量が多いのに、長時間になる明日の葬儀を乗り切れるのかな……」。
私はひとまず母と叔母に生理がきたことを報告し、長時間ナプキンが替えられないのが不安なことを話しました。すると、叔母は
「明日はおむつをはいて参加したら?」
と提案をしてきたのです。
意を決し、はいてみた!
思わぬ叔母の提案に私は、「おむつ=赤ちゃんがはくもの」というイメージが強く、「もう中学生なのにおむつをはくのは……」と抵抗がありました。
しかし、よくよく聞くとおむつ型の生理用ショーツのことだったよう。このとき叔母も生理だったようで、「おむつ型のナプキンなら漏れの心配もないから。葬儀の間だけなら替えなくても大丈夫だと思うよ。私も明日はくからさ」と言ってくれたのです。
そして、叔母の「一緒にはこう」という言葉で、私は人生初のショーツ型ナプキンにチャレンジすることにしたのでした。
最初は不快感。しかし…
私が赤ちゃんのころ、おむつをはいていたときのことなど覚えているはずもないので、葬儀当日は初めてはいたショーツ型ナプキンの感覚に違和感しかありませんでした。おむつ型ということもあってか、もこもこ感がとにかく不快で、「本当にこれを数時間もはいて過ごすの?」とドキドキしてしまったほど。
しかし、スカートをはいていたからか、2時間も経つころにはおむつの感覚にも慣れ、私はいつも通り過ごせるようになっていました。「ナプキンと違って頻繁に替えなくても漏れないし、ズレていないか気にする必要もない!」と、いつのまにか、普段使っているナプキンより快適に過ごせていたことに気づきました。
いつも通りのナプキンで参加していたら、大切な祖父の葬儀に集中できなかったかもしれません。叔母のおかげで「ショーツ型ナプキン」と出合うことができ、以降、生理2日目の経血漏れが気になる就寝時などはショーツ型ナプキンを使うように。
今は生理用品もさまざまな物が出ているので、シチュエーションに合わせて使い分けるなど工夫をしてみるのもいいんじゃないかなと思っています。
著者:佐藤里桜/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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