「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は妊娠36週で風邪をひいてしまったママからのご相談です。
Q.妊娠36週。父がインフルエンザを発症しました。私も…
現在、妊娠36週4日の初産婦です。里帰り中ですが、父がインフルエンザを発症。私も咳が出始め、体調がすぐれません。まだ病院には行っていないのですが、もしインフルエンザの場合、タミフルなどのお薬は飲んでも大丈夫なのでしょうか? また、少し時間を置いて他の家族が感染した場合、赤ちゃんが生まれても退院して家に帰るのが不安です。夫と住んでいる家は遠いので実家以外に帰る家はありません。どうしたら良いでしょうか?
高杉絵里助産師からの回答
臨月のインフルエンザ、ご心配ですし、体調がすぐれずおつらいですね。インフルエンザの治療薬は使用できますので、内科を受診されることをおすすめします。お薬を使って早く症状が軽減されることを願います。
また、ママがインフルエンザにかかっているということはその抗体ができていますので、母乳を介して赤ちゃんは守られます。産後は一緒のお家で過ごされて大丈夫ですが、ご心配なときはできれば別々のお部屋で過ごされる方がいいですね。これからの時期インフルエンザ以外も流行ってきますので、ご家族のみなさま、手洗い、うがいなどお気をつけてくださいね。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
母乳を通して風邪はうつる?
風邪を引いたママが授乳をしても、赤ちゃんに風邪がうつることはありません。母体内ではウイルスに対する抗体がつくられ、母乳中に移行します。
なので、授乳を続ければ、風邪の抗体を母乳を介して与えることができるので、赤ちゃんは予防接種をしたのと同じ効果が得られます。ママがインフルエンザに感染したときも、しっかり授乳することで赤ちゃんに抗体を分けてあげることができるのです。
※ただし、ママが薬を服用しているときには、医師に授乳をしても可能か確認をしてください
母乳が持つ免疫力とは?
母乳には、リンパ球などの白血球が多数含まれていて殺菌力があります。母乳育児は、赤ちゃんの風邪の治療にも一役買っているのです。とはいえ、母乳には地球上のすべての病気に対抗する免疫物質が含まれているわけではありません。ママが風邪を引いたということは、その風邪に対する抗体をママ自身がまだ持っていないということを意味します。
母乳の持つ免疫は、あくまでママがかかったことのあるウイルスに対してだけなので、生後半年未満の赤ちゃんも、もちろんママがかかったことのないウイルスに対してはその抗体を持っていないので風邪を引くことがある、ということです。
飛沫による場合や手にくっついてきたウイルスには赤ちゃんも感染しますので、寒い時期は手洗いはしっかりと。そしてたくさん授乳をしてくださいね。
※参考:ニュース(ママネタ)「母乳のパワー知ってる?ママの風邪は母乳から赤ちゃんには移行しません」【著者:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO】
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