毎年耳にする、子どもの転落事故。どの家庭も自分の家では起こらないと思っているかもしれません。でも2階以上に住んでいるなら、どの家庭でも起こり得るできごとです。窓が開くとブザーで知らせてくれる「サイレンカードⅡ」の設置や、すぐに実践できる転落防止策を講じて、子どもの安全を確保しましょう。
1~3歳に多い、窓からの転落事故
テレビやネットのニュースで、子どもが窓やベランダから転落したニュースを見たり読んだりしたことがある人も多いのではないでしょうか。厚生労働省の「人口動態調査」によると、平成22~26年で92件もの死亡事件が発生し、東京消防庁の平成23~28年に救急搬送された事故は218件と多く報告されています。
転落事故を年齢別に見てみると、1~3歳の子どもの割合が高く、ベランダからの転落よりも窓からの転落が多く発生しているそうです。冬場は窓の開け閉めが少ないですが、暖かくなる春ごろから事故率が高くなる傾向があるんだとか。
春になる前に事故防止策を講じておくことが、かわいい子どもを守るためにも大切なのかもしれません。
「サイレンカードII」とは
窓からの転落防止補助グッズとしておすすめのアイテムが、「サイレンカードⅡ」です。
もとは防犯グッズ
コンパクトな名刺サイズの警報アラーム機能が付いた「サイレンカードⅡ」、元々は防犯グッズとして開発されたアイテムだそうです。カードが設置された引き戸を無理やり開けようとすると、「ピヨピヨ~」と警報音が鳴る仕組みになっています。
音は90dBで、車のクラクションに相当する大きさなんだとか。子どもが勝手に窓を開けようとしたときには、大きな警報音で知らせてくれます。
シールを剥がして窓に貼るだけ
工具が必要だったり穴を開ける必要があったりすると設置が困難ですが、「サイレンカードⅡ」はシールを剥がして窓に貼るだけでOK! 黄色のレバーを倒せば、引き戸の2重ロックの働きも担ってくれるそうです。
子どもの落下を防ぐ3つのポイント
今すぐ実践したい“子どもの落下を防ぐポイント”をご紹介します。
子どもの居場所を把握する
「ベランダで子どもを遊ばせない」「子どもだけを家に残して外出しない」「開いている窓やベランダの入り口には子どもを近づけない」など、日ごろから注意しておきましょう。
安全環境を整える
「窓近くやベランダには、できるだけ物を置かない」「子どもの手の届かない位置に、補助ストッパーを設置する」「常に鍵を施錠しておく」などの対策を講じましょう。
老朽化を定期的に確認する
窓やベランダの手すりのネジが外れていたり、腐食が進んでいたりしないか、窓の網戸やサッシが外れていないかなどを定期的に確認しておきましょう。
暖かくなる春までに、窓やベランダから子どもが転落しないための事故防止策を講じておくと安心です。ベランダに置いている荷物を片づける、老朽化を点検するなどはすぐに実施できます。「サイレンカードⅡ」を設置すれば、さらに安心して春を迎えられそうですね。
※「サイレンカードⅡ」はお子さまの手の届かない場所に設置または保管し、誤飲等にご注意ください。
※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。