育った環境が違う私と夫
私と夫は、似たような経済状況の家庭で育ちましたが、教育に対する両親の姿勢はまったく異なっていました。私の両親は「頭の中のものは誰も取っていかない」という信念のもと、学費を出して私を大学に進学させてくれました。
一方、夫の家庭では「大学は自分で稼いで行くべき」という方針。ただ、そのためか、夫は大学在学中アルバイトに明け暮れ、学業に専念する時間が十分に取れなかったそうです。
夫は自分の子どもにも…
そんなある日、夫と子どもたちの教育方針の話に。私は自分の両親と同じように、子どもの教育資金は私と夫で十分に用意し、子どもの選択肢を広げたいと伝えました。
しかし、夫は自身の経験から「子どもが将来大学に行きたいなら、自分で稼げばいい。俺は学費は出さないつもりだよ」とのこと。苦労して学費を稼いだ経験が人生の糧となっている自負があると言う夫は、そうすることで子どもの自立心を育てられるという考えでした。
今も、子どもの学費についての答えは出ていません。夫の考えも理解はできますが、やはり私は、子どもたちが経済的な理由で夢を諦めることがないようにしたいと思っています。そのため、夫には内緒で少しずつですが教育資金を貯め、支援できる準備をしています。
著者：新谷けご／40代女性・2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
イラスト：マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年4月）
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