名前(漢字)はよみやすいほうが良い?
今回の法改正の背景には、響きや個性を重視するあまり、一般的によめない名前が付けられるケースが増え、ときに社会生活において不便さが生じてしまうことが挙げられます。
「名前のよみやすさ」がどれほど重要かを尋ねたところ「やや重要」が最多で、「非常に重要」と合わせると92.6%もの人がよみやすさを重視していることがわかりました。
その理由には、
「名前がよめない場合、訂正する手間がある」
「手続きの際、わかりにくいとトラブルやミスの元になってしまう」
「初対面の人でもよめる名前はスムーズで良い」
といった声が寄せられました。
よみやすさが重要だと考える背景には、一般的ではないよみ方による不便さが挙げられます。
「よめない」「よまれない」──約8割が困った経験アリ
名前のよみ方で困った経験の有無を尋ねたところ、
・他人の名前がよめず困ったことがある 64.2%
・自分の子どもの名前が正しくよまれず困ったことがある 4.3%
・よめない・よまれないどちらの経験もある 9.2%
・特に困ったことはない 22.3%
という結果になりました。
よみづらい名前に関する困りごとの多くは「他人の名前がよめないこと」が原因で発生していることがわかります。
一方で、「困った経験はない」と答えた人が22%いることも事実。
よめない名前に対してネガティブな意見が多い中で
「初見でよめなくても、それをきっかけにコミュニケーションを取れば良いと思う」
「はじめに子どもが親からもらえるプレゼントを制限しすぎるのは良くない」
「みんな一生懸命素敵な名前を考えているのだと思う」
と、ポジティブな受け止め方をする声も見受けられました。
戸籍へのフリガナの登録は、社会の利便性を高める一方で、名付けに込められた親の想いや個性とのバランスが問われる制度でもあります。「一般的ではないよみ方による不便さ」と「子どもたちの名前に込められた思い」が、両立できる仕組みづくりが求められていくのではないでしょうか。
■調査概要調査
調査タイトル:「子どもの名前」に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年3月12日(水)~3月19日(水)
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方
調査条件:1人以上お子様がいらっしゃる方 326人