結婚式を挙げるにあたり、決めることがとにかくたくさんあり、時間はあっというまに過ぎていきました。お互い疲れも溜まってきたので「ちょっと休もう」と少しだけ横になることに。しかし相当疲れていたのでしょう、お互いそのまま爆睡! 私が気づいたときには朝になってしまっていました。
私の両親はとても厳しい人で、私は幼いころから、友人宅などへ遊びに行くときに「遅くまでいるのは相手に迷惑がかかるからよくない」と両親に言われてきました。そのため、「朝まで彼の家にいてしまった!」「結婚式も控えているのに、彼のご家族に悪い印象を与えたくない!」と焦り、慌てて帰宅する準備をしていると……。
部屋のドアがノックされました。彼の両親だろうかとさらに焦り、冷や汗の中ドアを開けると……そこには、ファストフード店の袋を持った彼の母の姿が。「ファストフードでよかった?」とニコニコで立っていました。どうやら私たちのために朝食を買ってきてくれたようなのです。
その後、朝食をいただきながら話を聞くと、彼は友人を家に招いてそのままお泊まり……ということがよくあるそう。そのため、彼の家族も家の中に誰かがいることに寛容なようです。彼の母は「気にしないでね」と言ってくれました。
わが家とはまったく違う価値観に驚きつつも、こうして少しずつ違いを知っていくことが、「家族になっていく」ということなのかなとも感じました。
著者:井上みい/30代女性・パート、アルバイト
作画:ふるみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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