めでたい? めでたくない? 複雑な気持ち
私は小学4年生のお正月に初潮を迎えました。祖母の家で親戚もいるなか、母にこっそり生理がきたことを伝えた私。しかしこっそりも虚しく、すぐに祖母に伝わり「お赤飯炊かないとね」とみんなの前で言われてしまいました。
そして赤飯が出された食卓で、叔父に「めでたいなぁ」と言われ、改めて生理が周知された気持ちになり、私は恥ずかしさでいっぱいになってしまいました。
大人になった今となっては恥ずかしいことではないとわかるのですが、小4の私にとっては初めてのことで、なんだかただただ恥ずかしく感じました。
いつか娘が初潮を迎えたら、生理は恥ずかしいものではないことをきちんと伝えたうえで、どうお祝いしてほしいか、相談して決めたいと思います。
毎回が戦い! 学校でだけは失敗したくない
当時、友だちに生理になっている子がおらず、母も乙女心を気にしてくれるタイプではなかったので、とにかく情報がありませんでした。かわいい生理用の下着があることも、多い日用のナプキンがあることも知らなかったのです。
生理になっていることがバレるのも嫌でしたし、学校で血が漏れるなんてことは想像もしたくありません。そのため、生理になるとナプキンを縦に2枚並べて普通の下着をはき、さらに母のガードルを上からはきました。かわいさ、快適さとはほど遠い方法でしたが、失敗することはなかったです。
最近は娘と話し合って、「いつ、どこで初潮を迎えるかわからないから、携帯用のポシェットにナプキンと生理用ショーツを入れて、ランドセルに入れておこうね」と決めました。
娘も、少しずつですが「そろそろかな?」と思わせる体の変化を迎えています。最近は「かわいい生理用のパンツを買いに行こうね」なんて話すことも。娘と生理について話す時間をつくり、少しでも不安や戸惑いを減らしてあげて、じょうずに生理と付き合っていけるように、私の経験を娘に伝えてあげられたらと思っています。
文:原 桃花/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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