中身が気になる
小学5年生のときの宿泊学習の夜。
お風呂に入る前に、リュックの整理をしていた同じ班の友人から「この袋を持っていてほしい」と、ある巾着袋を渡されました。中に何が入っているのだろうと気になったものの、友人から「中身は絶対に見ないでね」と強く念押しされました。
「うん、見ないよ」と答えましたが、「絶対に見ないで」と言われるとより気になってしまい……。気になりながらも、整理を終えた友人に袋を返したのでした。
あの袋の中身は?
その後、その友人とお風呂に行くことになったのですが、友人は「先にトイレに行く」と言って、例の巾着袋を持ってトイレへ。トイレの外で待っていると、トイレの中から「ビリビリ」という音が。
その音で、私はさっき持っていた巾着袋の中には生理用品が入っていたことがわかったのです。
この友人とは、毎日一緒に過ごしていましたが、まさか初潮を迎えているとは思いませんでした。比べることではないとわかっているものの、このときの私は、私よりも友人のほうが成長が早く、少しうらやましい……と感じてしまいました。
宿泊学習から少し経ったころ、私も初潮を迎えました。一緒に過ごしていた友人だったからこそ、友人のほうが「大人に近づいている」という事実に「うらやましい」と感じてしまった私。思春期だったからこそ、そういう思いが強かったのかもしれません。あのときの気持ちは、今でも鮮明に覚えています。
著者:渡辺さあや/20代女性・管理栄養士を目指す大学生。これまで生理のことは気にせず生活してきたが、ある医師と出会い、自身の生理を見直すことになり現在に至る。
イラスト:ののぱ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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