きっと大丈夫だろう
部活動のミーティング日のこと。その日はじっとりとした梅雨の時期だったのを覚えています。当時20歳の私は、前の予定が押してミーティングに遅刻しそうに……。生理初日だったものの、1時間半前にナプキンを替えていたため「まだ少しくらいは大丈夫だろう」と甘い考えを持っていました。
多い日の昼用の羽つきナプキンをつけていたのも、根拠のない自信に繋がっていたと思います。トイレには寄らずに部室へ直行。振り返ると軽率なこの行動が、今でも忘れられない体験をすることに……。
集中できない!
8畳の部室に10名ほどのメンバーが集合。湿度が高い密室の中で1時間が過ぎました。時折、ドロッとした出血の感覚が。そのたびにだんだんと「漏れていないか」が気になり始め、気が気ではありませんでした。
さらに下を向くと、蒸れた臭いが……。周りに臭いと思われていないかということも気になり始め、頭の中は生理のことでいっぱいに。議題が頭に入ってきませんでした。部活のメンバーは男子の比率が高く、余計にヒヤヒヤしました。
衝撃!男子のひと言
その後、ミーティング自体は終わったものの、その流れで談笑が始まりました。トイレへ行く人は、かばんを置いていくのが一般的。そのため、ポーチを持って席を外すと生理だとわかるよな……とナプキンを交換するタイミングをつかめずにいて……。そのとき、急にある男子から爆弾発言が飛び出したのです!
「生理のときって、鉄くさいよな!」
私は「もしかして気づかれている!?」と冷や汗が止まりませんでした。頭が真っ白になり、立ち上がることができず……。思春期の真っただ中だった当時の私は、恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。今となると、さりげなくトイレに立てばよかった話です。当時は周りの空気を気にしすぎていたなと感じます。
この体験が教訓となり、生理への意識が変わりました。できるだけこまめにナプキンを替える、ポケット付きショーツにナプキンを常備するなど工夫しています。また、長時間席を外せないときはタンポンとナプキンを併用しています。思春期の苦い思い出が、準備の大切さを教えてくれました。
著者:高橋みこ/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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