「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はおしるしに関する質問です。
Q.これはおしるしなのでしょうか?
妊娠37週6日の初産婦です。先週、健診で初めて内診がありました。子宮口1cmでした。出血が少し続きますとのことで、次の日の夜にはすぐおさまりました。しかし2日後の今日、朝から茶色のおりものが出ています。はじめはシートにつく程度でしたが、夜になり2,3回ふいても残る量が出ています。
これは内診の出血の影響なのでしょうか? それともおしるしなのでしょうか?
高塚あき子助産師からの回答
茶色いおりものが続いていらっしゃるのですね。内診後ということですので、その刺激による影響での出血している可能性も考えられます。おしるしの場合には、子宮収縮に伴い、内膜にズレが生じて出血が起こると言われていますので、出血の量が増えてきたり、おなかの張りを頻繁に感じることもあると思いますよ。
ですが、おしるしがあっても、陣痛が来るまでの時間には個人差があります。また、おしるしであっても、お産までに一度出血が止まってしまうこともありますので、内診の影響かおしるしかは、正確には特定できないことも多いです。妊娠37週で、子宮口が1cmほど開いている方もいらっしゃいます。
陣痛の開始や破水など、いつ起こるか分からないので、毎日ドキドキしてしまいますよね。週数的には、いつお産になってもいい週数ですので、少しずつお気持ちの準備をしておくといいかもしれませんね。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
おしるしとは?
一般的にいわれている「おしるし」は、医学的には「産徴(さんちょう)」という名称がついています。
おしるしは、少し粘り気があり血液が混じったおりものというのが特徴ですが、出血の量は個人差があります。出血量が少ない場合は、ピンク色や茶色、褐色程度ですが、量が多い場合は鮮血ということもあります。
おしるしの量も、下着につく程度の少量の人もいれば、月経量と間違えるほどの量が出る人まで個人差が大きくなっています。
おしるしがきたときの対処法と注意点
おしるしは分娩の徴候のひとつですが、すぐに出産になるということは少ないため、慌てる必要はありません。まずは、生理用ナプキンをあて出血の対処をしましょう。初産婦では10分間隔または1時間に6回、経産婦では15分おきの規則的なおなかの張りがなければ、いつも通りの生活を続けて大丈夫だといわれています。
■破水の場合はすぐに産院に連絡を
おしるしと違って破水の場合は母子ともに感染のリスクがあるため、早急に受診する必要があります。動くたびにチョロチョロと出てくる、生臭い臭いがする、色が透明や黄色といった場合はおしるしではなく、破水の可能性があります。
破水した場合、あるいは自分で判断できない場合は、かかりつけ医に相談し、指示を仰ぎましょう。
■気を付けなければいけない妊娠中の出血
おしるしは出産の兆候のひとつですが、妊娠37週未満で見られる場合は、早産のおそれもあります。
また、「前置胎盤」と診断されている場合、入院管理となることが多いですが、少量の出血(予告出血)後、大量出血するおそれもあります。
そして、「常位胎盤早期剥離」は、内出血に比べて外出血が少ないという特徴があります。症状を放置していると出血が進行し、ショック状態となるおそれもあります。そうすると母児ともに危険な状態に陥る可能性も出てきてしまいます。
このように妊娠中の注意が必要な出血もあります。出血量が多い(レバーのような塊が出る)、激痛を伴うなど、気になる症状がある場合、かかりつけ医に相談し指示を仰ぐようにしましょう。
※参考:基礎知識(妊娠中)「おしるしとは?色や量、陣痛までの流れとおしるしがきた時の対応について」【著者:助産師 REIKO】
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