呼び止められた理由とは?
娘がまだ生後10カ月のころ、同い年の子どもがいる友人親子とピクニックをしに近所の公園へ。ブランコがあるだけの小さな広場なので、普段は比較的静かで、まだ小さい子どもを連れた私たちにとっては、安心して過ごせる場所でした。
お弁当を食べるにはまだ少し早い時間ということもあり、公園の端にあるベンチの近くにシートを敷いて、おしゃべりを楽しんでいたときです。10人くらいの、派手な格好をした男子大学生の集団がやってきて、私たちのシートの近くにあったベンチに荷物を置き、目の前で大きな音楽をかけてダンスの練習を始めたのです。
あまり広くない公園だったので、距離もかなり近く感じ、見た目の怖さと集団という雰囲気に私たちは萎縮してしまいました。子どもたちも、少しびっくりした様子です。私たちは、ここにいたら邪魔と言われるかもと少し怖くなり、そのまま子どもたちと楽しくピクニックを続ける気持ちにもなれず「帰ろうか……」と、立とうとしました。
すると、「ちょっと!」と学生に声を掛けられたのです。何を言われるのかと思い、意を決して「なんですか?」と返事をすると、「ゴミもらいますよ」とまさかのやさしいひと言……! そして声を掛けてくれた学生は、自分にはまだ小さい弟がいると言って、「小さい子がいると大変だから、困ったときは声かけてくださいね!」と言ってくれたのです。
お礼を言うと、学生たちは子どもたちに笑顔で対応してくれて、その様子に心がほっこりしました。お互いに邪魔にならないようにと、学生たちも少し離れて練習をしてくれたので、わたしたちはピクニックを再開することに。子どもたちも学生たちのダンスを見て楽しそうにしていて、より一層楽しい思い出になりました。
私は、何か文句を言ってくるのではと、彼らの見た目だけで勝手に決めつけていたことを反省。今後は見た目からの印象だけで決めつけないように気をつけようと、意識するきっかけになった出来事です。
著者:松下りさ/20代・ライター。音楽が大好きでお喋りがじょうずな1歳半の女の子を育てるママ。子どもが寝たあとにひとりでネットショッピングをするのが至福の時間。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年5月)
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