長女の絵を見た義母の辛辣な言葉
連休中に義実家へ帰省したときの話です。5歳の長女はお絵描きが大好き。保育園でも家でも、色鉛筆やクーピーなど、いろいろな画材を使って毎日のように絵を描いていました。そのため、義実家に帰省した際、本屋で義父母にねだって絵描き本を買ってもらった長女。「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう!」と本を手にして大喜びしていたのですが……。
義実家で教本を見ながら長女がひとりで描き上げたのは、クロワッサンの絵。私や夫から「よく見て描けているね! おいしそうだね」と褒められた長女は、自信を持って「おばあちゃん、見てー!」と義母にその絵を見せに行きました。しかし、何を描いたか知らない義母から返ってきたのは「何これ? 幼虫? 気持ち悪い」との辛辣な言葉。
途端に、褒められると期待して輝いていた長女の顔がくしゃっと歪み、目からは大粒の涙が……。「幼虫じゃないもん! クロワッサンだもん! 一生懸命描いた絵なのにそんなこと言うなんてひどい!」との長女の言葉に、義母は「あまりにもヘタだから、次女ちゃんが描いたのかと思って~」とさらに失言を重ねます。義母の言葉を受けて、今度は3歳の次女まで「私が描いた絵もヘタじゃないもん!」と大泣きする始末に。
すると義母は開き直ったのか、「そもそも、ちゃんと買ってあげた本を見ながら描いたの? 見ながら描いたなら、もっとうまく描けるんじゃないの?」と、長女を責め始めたのです! これにはさすがに反論しようと私が身を乗り出すと、さっと義父が割って入りました。
「2人とも、これ、何に見える?」と義父が娘たちに見せたのは、義母が書き損じた年賀状。今年の干支である蛇を描いたようでしたが、娘たちは迷わず「う◯ち!」と答えます。慌てた義母は「ちがうわ! 蛇よ!」と顔を真っ赤にして反論しました。
すると義父は「自分が描いた絵をひどく言われる気持ちがわかったか?」と義母をいさめます。義母はようやく自分の失態に気づいたようで、少し黙り込んだあと、「長女ちゃんも次女ちゃんも、ごめんね……」と謝り、娘たちは「もういいよ」と機嫌を直してくれました。それ以降、義母が娘たちの絵にケチをつけることはなくなり、長女は今でも楽しくお絵描きを続けています。
例え何を描いたかわからなくても、楽しんで取り組めるのが一番! と私や夫は考えていましたが、義母には子どもの絵を見る際の心構えを伝えていませんでした。今後は、子どもが心無い言葉で傷つけられないよう、義母にはあらかじめ、私たちの考えや子どもたちとの関わり方を伝えておくべきだと学んだ出来事です。
著者:田村ゆい/30代・ライター。5歳と3歳の姉妹を育てる二児の母。夫が単身赴任中のため毎日がワンオペ。最近自転車に乗れるようになった長女のために、毎日自転車練習に付き合う日々を過ごしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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