妊娠41週と2日。出産予定日を大幅に超過しましたが、生まれる気配がまったくなかったため、陣痛促進剤を使用して出産しました。陣痛促進剤を使用してからの陣痛〜出産体験談をお伝えします。
出産予定日過ぎても生まれる気配がなし
妊娠37週を過ぎ、いつ生まれるのかドキドキしながら過ごしていましたが、まったく生まれる気配がありませんでした。早く会いたかったので、陣痛がくると言われているジンクスをいくつも実践しました。8月の暑さのなか、毎日雑巾がけやスクワットをやったり、夕方1時間程散歩をしたりしたものの、出産予定日を過ぎても何も変化はなく……。
出産予定日1週間を過ぎた金曜の健診日、とうとう先生から「週末何も起こらなかったら月曜日に入院して陣痛促進剤で産みましょう」と言われました。
陣痛促進剤を点滴! 前半はゆっくりと
結局土日は何も起こらず、月曜日の朝8時に入院手続きを済ませ、9時半過ぎに陣痛促進剤の点滴を始めました。40分毎に助産師さんが点滴の速度を10mlずつ上げてくれましたが、14時ごろまでは特に何も変化がありませんでした。
ところが、夫と話したりお昼ごはんを食べたりしていると、15時過ぎに定期的なおなかの張りがきて生理痛のような痛みを感じ始めたのです。17時を回るころには子宮口も5cm開き、本格的に腰が痛くなってきました。
そして18時ごろ子宮口が8cm、トイレ(大)に行きたいような感じが強まり、痛みの波も1~2分間隔になり、だんだん耐えるのがつらくなってきました。
「今日中に生まれるよ」の言葉に励まされ
陣痛がくるたびヨガの呼吸で息を長く吐き、夫の手を強く握りしめ、助産師さんが腰を押してくれるとラクになりました。痛みのなか、助産師さんに「この様子なら今日中に生まれるよ」と言われたことが励みになったのを覚えています。
19時ころに分娩室に移動し、19時半に子宮口全開。「いきみたい感覚はこれか!」と思いつつ、娘の体が外に向かって動いている感覚もわかりました。一刻も早く痛みから逃れたかったので、助産師さんに言われるまま目を見開き、おへそを見ながら腰を丸めてお尻に向けて長く長く息を吐いていると、20時過ぎに娘が誕生! 安堵で痛みが一瞬で消え去りました。
陣痛促進剤を使用するまでは痛みのかけらも感じなかったのに、薬剤の力はすごいと感じました。陣痛促進剤を使うことに不安もありましたが、本格的な陣痛から分娩所要時間3時間半での安産! 出産を早めたくて日課にしていた散歩や雑巾がけも、少しはスムーズなお産の役に立ってくれたのではないかと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/マメ美
監修/助産師REIKO
著者:小田かすみ
1歳になる娘を子育て中の元教師。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育ての体験談を執筆している。