みなさんは、ベビーシッターさんに対してどのようなイメージを持っていますか?「高そう」「どのような方かわからないので心配」などが挙げられるのではないでしょうか? 事実、2018年にベビーカレンダーが、ベビーシッターについての意識調査をおこないましたが、利用率の低さが浮き彫りになりました。働くママにとって、じょうずに活用すればベビーシッターの存在は力強いものになるはず。そこで、画期的なベビーシッターサービスを提供している「スマーシッター」の代表取締役を務める丸山祐子さんにお話を伺いました。
ベビーシッター業界発! 新しいマッチングサービスとは?
「スマートシッターが属しているポピンズグループはベビーシッター業界で日本No.1です。お子様それぞれのもつ個性を生かし、お世話をしながら豊かな教育や知性を育むサービスを提供しています。これを〝教育ベビーシッター〟と名付けています。そのポピンズの理念が認められ、2016年6月に優れたサービスに与えられる第1回〝日本サービス大賞〟において〝厚生労働大臣賞〟を受賞しました。スマートシッターはその理念に沿ってサービスの品質向上を充実させ、さらにベビーシッターを働くママや育児で悩んでいるママなどすべての育児家庭に、もっと気軽に簡単に利用してもらえるようにしました」
スマートシッターが提供する企業サポート型マッチングサービスとは、通常のマッチングシステムと、どのように違うのでしょうか?
「昨今、定着しつつあるマッチングサービスとはネットやスマホを利用して、個人事業主とお客様が双方、直接やり取りをするものですよね。例えば自分で作った商品をネットやアプリ上で出品し、お客様と直接やりとりして購入されるようなものを表しているかと思います。ベビーシッター業界でもそれに近いスタイルのサービスもあるようです。でも、商品の場合なら、ちょっとイメージしていたものと違ったりしても大事には至らないケースが多いですが、ベビーシッターにはお子様を預けるわけですから、イメージと違うでは済まされません。
そういった観点から、今まで多くのベビーシッター業界では企業側が選んだベビーシッターを、登録されたご家庭に派遣する形をとってきました。でも、登録にかかる費用や時間はもちろんのこと、気軽に頼むことは難しいのが現状です。
スマートシッター は、そんな状況を打破し、もっとママたちに気軽に利用してもらえるようにできないかと考えました。そして、辿りついたのが、お客様が、スマホやPCから選べるというマッチングのシステムの利便性を活かし、かつ契約や保険面ではお客様、シッター双方をより手厚くサポートするしくみです。安心・安全が担保されながらも、気軽に連絡して選ぶことができるので、いわゆるいいとこ取りのサービスといっても良いかもしれませんね(笑)。2017年2月にポピンズグループに入り、ポピンズグループの持つシッター研修・実習制度なども取り入れ、さらにシッターの質を向上できるようになったのです。お客様からはより安心して利用いただけると好評をいただき、新規のご登録者が増え続けています」
スマートシッターが人気の理由は主に下記の3つの特徴だそう。
1)スマートフォンやPCから簡単に予約ができる
スマホやPCで、依頼したい日時に対応が可能なシッターを選び、メッセージ機能でシッターさんと連絡を取り予約をすることが可能です。初めてのシッターさんにお願いする場合は面談が必要ですが、お願いするその日に行うこともできます。一度、面談をすれば、シッターさんと直接やりとりができるので、気軽かつスムーズにご依頼いただけます。また、事前に登録したクレジットカードでの決済になるので、当日、急にお願いすることになっても、現金を慌てて用意する必要もありません。
2)ご家庭にあったシッターを選ぶことができる
自己紹介や、手遊び歌や読み聞かせなどシッターの特技を動画で見ることこともできます。お子様と相性の良さそうなシッターや、ニーズに合わせたシッターを選ぶことができます。利用した方のレビューも全て載せているので、そちらを参考に選ぶことも可能です。
3)厳しい審査を受けた質の高いシッターさんを提供
いわゆるネットのマッチングサービスには、安全に対しての保証がありません。でも、スマートシッター では、シッターとして登録するためには、お一人お一人面接したうえで必要なeラーニングやポピンズグループの保育園での研修・実習をご案内しており、合格率はわずか10%という厳しさ。確かに、品質を保持しつつ、手軽に利用できるサービスと言えそうです。
保育士や助産師など資格保有率は90%。育児の悩みも解消できる!
この他にも病気のときにお世話をしてくれる病児保育など、働くママにうれしい制度も。資格保有者だからこそ得られる利点がたくさんあるようです。
「保育士や助産師などの資格を持っているシッターが多いのが特徴です。そのため、0カ月から12歳のお子さんまで、お預かりすることができます。新生児のころは、通院や美容院、きょうだいの保育園・幼稚園の行事など、ちょっと出かけたくても、外出には気をつかいますよね? そんなちょっとした時間に利用していただくことも可能です。
また、ぜひ活用して欲しいのが、母乳ケアや育児相談です。低月齢のころは慣れない授乳やお世話で気分が落ち込みがちになることもあります。育児の悩みを聞いたり、アドバイスするサービスもおこなっています。困ったときなどに、気軽に相談できる相手が身近にいると安心できますよ」
と語る丸山さんご自身も、
「私には、2歳の娘がいるのですが、生まれたばかりのころは娘も一緒に母乳外来に通っていました。新生児のころの外出は本当にたいへんなので、自宅に助産師の方に来ていただけるサービスと知っていたら、私も利用したかったです。それだけに、このサービスはみなさんにぜひ知って欲しいと思っているんです」
とのこと。また、2018年8月からは新たな取り組みも始めたそう。
「ポピンズグループとして、ベビーシッターつき保育園も作りました。ポピンズでは現在、全国に210以上の保育施設を保有しています。そこで働く保育士が副業でベビーシッターとしてスマートシッターに登録、送迎やご自宅での保育をおこなっています。お子様の様子をよく知っている保育園の先生がベビーシッターということで、何よりも安心・安全です。スタートしたばかりなので、まだまだこれからですが、早速好評を得ています」
送迎だけでもOK。なんと! じょうずに使えば1回300円!
「スマートシッターでは送迎は30分から利用することができるので、保育園や幼稚園の送り迎えだけお願いする方も多いですね。その他に、公園で遊んだり、英語やリトミックを習ったり、いろんな使い方があります。離乳食の栄養相談なども可能です。
活用方法は本当に多岐にわたっているんですよ。福利厚生サービス、割引券、自治体の助成制度などを利用するとお安く利用することも可能です。例えば内閣府が発行しているベビーシッター利用券があるのですが、それを使えば1回300円で利用することもできるんです」
保活中のママ必読! 働くママにうれしい新しい制度も
「また、東京都が待機児童問題に取り組んでいますが、現在まだ追いついていない状況です。そのため、東京都では保育所に入れなかったお子様にベビーシッター利用支援事業をおこなっています。
平成30年の事業認定で11社が認定されており、ポピンズグループからはポピンズとスマートシッターの2社が認められました。こちらもぜひご利用ください」
安心・安全をモットーに! 多くの女性の力になっていきたい
最後に妊娠中や育児を頑張っているベビーカレンダーの読者にメッセージをお願いします。
「育児や家事、そして仕事にと現代社会に生きる女性は、さまざまなものを抱えて本当にたいへんですよね。先述した通り、私自身もこのサービスを知るまでは、免許の更新のために地方在住の母に来てもらったりしていました。でも、シッターを時には活用するようになり、育児も仕事も楽しく自然体で両立できています。
ベビーシッターというと構えてしまう方も多く、気軽に利用できる点やサービス内容をきちんと知らない方も多いかと思います。これを機に、多くの女性に活用していただき、育児を楽しくできたらうれしいですね。安心して利用してもらえるために、1件でも事故があってはならないという想いを信念としており、多くの方に安心安全にご利用いただくためのしくみを徹底していきます」
活用方法のポイントとしては、数名のベビーシッターさんと事前に面談しておくこと。用途に合わせて選んでお願いしてもいいですし、急にお願いすることになったときにスケジュールが合わなくて困るということもなくなるそう。しかもじょうずに活用すれば300円程度で済むというから利用しない手はないかも! じょうずに活用してお子さんと笑顔で向き合えるようにしたいですね。