突然声をかけられて
その日、体調が比較的よかったので、いつも我慢させてばかりの長女を連れて公園へ出かけました。久しぶりに楽しそうに遊ぶ長女の姿を眺めながら、私も少しのんびりしていました。
しかし、急にめまいと体のだるさが襲ってきました。急いで帰ろうと長女に声をかけたのですが、久しぶりのママとのお出かけでテンションが上がっていた長女は、私の体調不良に気づかず「まだ遊びたい!」とイヤイヤをして大騒ぎしてしまいました。しかし、私も体調が悪く余裕がなかったので、長女の手を掴んで連れて帰ろうとしました。
すると、近くにいた男子学生が「やめてください! 警察呼びますよ!」と、突然声を上げたのです。え!? なんで!? と状況がわからず困惑しましたが、無理に連れて帰ろうとしていたのが、周りからは「急に女性が子どもを暴行している」もしくは「連れ去ろうとしている」ように見えたのかもしれないと気づきました。
周囲もザワザワとし始め、ちょっとした騒ぎになってしまいましたが、私は驚いてうまく状況を説明できず……。どうしようと思っていると、長女が急いで「ダメ! 警察呼ばないで! ママです!」と必死に叫んでくれました。そのおかげで、なんとか警察を呼ばれる事態は避けられたのでした。
その後、誤解が解けると男子学生はタクシーを呼んでくれたり、水を買ってきてくれたりと親切に対応してくれました。彼のやさしさには本当に助けられました。とんだお出かけとなってしまいましたが、今では娘と「あのときは大変だったね」と笑い話にできるようになり、ほっとしています。
娘が事件に巻き込まれそうなのだと判断し、咄嗟に助けようとしてくれた勇気と正義感、そして、誤解が解けたあとの気遣いの数々に感動した出来事でした。子どもたちにも、見知らぬ人を思いやれるやさしい人に育ってほしいし、自分自身もそうでありたいと思います。
著者:佐藤 えり/30代女性・医療事務
2歳と10歳の姉妹を育てる母。医療事務として頑張っている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
※AI生成画像を使用しています