駐車場で見知らぬ女性に罵倒されたワケ
駐車場に停めるときは見えるところにカードを置いていたのですが、その日は車を降りた瞬間におばさまが待ち構えていて怒鳴り付けられました。おばさまは「ここは身体の悪い人しか停めちゃだめ。若いのだからどっか行きなさい」と言うのです。私が「妊娠中で、申請もちゃんとしています」と伝えても「そんなカードみたことないし、おなかもでてないじゃない!嘘つくな」とおなかを叩かれそうに。とっさに逃げて、近くに立ってた警備の方に説明し助けてもらいました。
警備の方はこの制度をしっていたのですが、おばさまの怒りは収まらず……。警備の方に「母子手帳ある?」と聞かれたので母子手帳を出しました。そこで私がやっと妊娠中だということを理解してくれたのですが、「妊娠中は歩かないとだめでしょ」と次は別の視点から怒鳴り付けられました。
ちょうどそのとき、おばさまの息子さんらしき方が来て、おばさまはそのまま連れて帰られました。それからは1人で買い物をするのが怖くなってやめました。
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「パーキングパーミット制度(駐車利用証制度)」とは、障害者や高齢者だけでなく、妊産婦やけがをした人など、歩行が困難な人が一時的に障害者等用の駐車スペースを利用できるようにする制度です。
・ 切迫早産などで医師から外出制限を受けている妊婦さん
・ 手術直後や一時的なけがなどで歩行に不安がある方
・慢性的な疾患を抱えている高齢者
こうした方々は「見た目には元気そう」に見えても、長い距離を歩くことが困難なケースがあります。制度を利用するには、自治体に申請して「利用証(パーミット)」を発行してもらいます。制度の有無や対象者の条件、利用の有効期限などは自治体によって異なります。
ただ、この制度はまだ認知度が低く、カードを掲示していても「見たことがない」「若いのに」「妊娠してるように見えない」などと誤解され、心ない言葉を浴びせられるケースも少なくありません。 見た目だけでは判断できない事情があるかもしれません。ママと子どもを守るためにもぜひたくさんの人に知ってもらいたいですね。
著者:長谷川洋子/40代女性・主婦/1歳・5歳の兄弟を育てる母。趣味は映画鑑賞、韓流ドラマ鑑賞。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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