わが子は発達障害を持っています。難産で生まれ、ゆっくりゆっくり成長していきました。その成長の過程でいろいろなことがありましたが、その中でも一時期気になっていた首の傾きと、その症状によって疑われた病気についてお伝えしたいと思います。
気になる…子どもの「首の傾き」
のちに発達障害が判明したわが子は、ゆっくりではありましたが、寝返り、おすわりと順々に成長していきました。そんな成長過程で気になったことが「首の傾き」です。おすわりをすると、どうしても首が右に傾きます。
「座りはじめだからかな?」と最初は不思議に思っていたのですが、しっかりと腰がすわってからも、座っているうちにだんだんと首が傾き、斜めになってしまうという状況でした。
首の傾きで疑われる病気
首の傾きが気になった私は、小児科を受診して相談することに。小児科医からは「筋性斜頚と斜視が疑われます」との診断でした。
斜視について診察してもらうために眼科を受診したところ、その疑いはないとの診断でひと安心しましたが、小児科医からは「斜視でなければ、筋性斜頚かもしれない」と言われてしまいました。
筋性斜頚は、首がずっと片方を向いたり傾いたりする状態だといわれています。ただ、成長とともに気にならなくなっていく場合も多く、わが子の場合も、治療の必要はなく経過観察ということになりました。
1歳半ごろには気にならなくなった
小児科医によると、筋性斜頚の原因の多くは、出産時に赤ちゃんが産道を通る際、首や頭に負担がかかることで発症する場合が多く、顔が左右非対称だったり後頭部のバランスが悪かったりするとのことでした。
わが子の場合は、その後もはっきりと筋性斜頚だという診断はなく、3カ月に一度、小児科で診察を受けることになりました。成長するにしたがって、だんだんと体が大きくなり、筋肉もついてきたのか、首の傾きが徐々に改善され、1歳半ごろにはまったく気にならなくなりました。
わが子は9歳になりましたが、現在も当時の症状はまったくありません。赤ちゃんの首が常に傾いている、常に片方を向いているなど、様子が気になる場合は、小児科を受診して相談してみてください。
イラスト:ごぼふく
著者:石原みどり
知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。