なぜ今“車載防災”が必要か?
災害時、車は雨風をしのぐシェルターとして機能します。ガソリンが十分にあれば、エアコンで暑さ寒さを調整でき、スマートフォンの充電も可能です。さらにラジオやテレビで情報収集もできるなど、心強い避難場所になり得ます。
だからこそ、「車を避難拠点にする」という前提で、最低限の生活が成り立つ備えを整えておくことが、とても大切です。
常備しておきたい車載グッズ
具体的に車に常備しておきたいアイテムを紹介します。ご自身の備えと照らし合わせて確認してみてください。
緊急対応グッズ
・緊急脱出ハンマー
・懐中電灯またはLEDランタン
・ホイッスル・防犯ブザー
・防刃手袋
・スマホ等充電するためのコンセント
衛生・健康管理グッズ
・携帯トイレ・簡易トイレ(大便トイレもあれば)
・ウェットティッシュ・除菌シート
・ティッシュ
・マスク・消毒液
・生理用品(女性の場合)
・体調管理用品(ばんそうこう、常備薬など)
・ビニール袋(ゴミ袋として)
食料・飲料系
・長期保存水
・保存食(アルファ米など)
避難生活サポートグッズ
・毛布やブランケット
・アルミシート
・車中泊用マットやエアーベッド、ネックピロー(あれば)
情報収集グッズ
・紙の地図(ナビが使えない時のために)
・ラジオなど
長時間移動やレジャーにも役立つグッズ
必須ではないけれど、あれば役立つものが「クーラーボックス」と「ポータブル電源」です。
アウトドアやレジャー時、クーラーボックスに保冷剤を入れれば、簡易の冷蔵庫に変わります。ポータブル電源も万が一の電気の備えになります。
定期的な点検と入れ替えのすすめ
車の備蓄品も、家の備蓄品と同じように“定期的なチェック”が欠かせません。
特に食料や水は賞味期限切れに注意が必要です。半年〜1年に1回を目安に確認すると安心です。
また、夏場は車内が高温になりやすく、飲食物が傷みやすい環境です。通常の食品や飲料を置きっぱなしにせず、必要に応じて持ち帰るようにしましょう。ただし、車載保存OKな専用の飲料水や特別な保護シートが備わった車載専用ボックスであれば、そのまま積んでおいてもOKです。
さらに、夏は熱中症対策、冬は防寒具強化というように、季節ごとに内容を入れ替えることも大切です。
保管・収納の工夫
防災グッズは一ヶ所にまとめておくと、いざという時に慌てずに取り出せます。 トランクに収納しておくのも良い方法ですが、わが家(三人家族)の場合はほとんど助手席を使わないため、“すぐ取り出せる助手席下”に防災グッズを置いています。
収納には 無印良品の「再生ポリプロピレン入り頑丈収納ボックス・小(浅型)」を活用。耐荷重100kgのしっかりした素材で安心感があり、その中に「尾西の車載用防災ミニボックス」と、簡易トイレや衛生・健康管理グッズをまとめて保管しています。
また、緊急脱出ハンマーや懐中電灯など、命を守るために“瞬時に使いたいアイテム”は、ドアポケットやグローブボックス(引き出し)に入れておくと安心です。
さらに、状況によっては車を離れて避難する可能性もあるため、持ち運びできるリュックなどもあるといいかもしれません。
普段から持ち歩く防災ポーチも◎
普段から自作の防災ポーチを持ち歩くことも立派な防災です。
軽食、簡易トイレ、アルミシート、ホイッスル、モバイルバッテリーなど持ち運ぶことで安心につながりますよ。
まとめ
まだ車載グッズを揃えていない方も、心配はいりません。 大切なのは、できることから少しずつ始めることです。
「車があるから安心」ではなく、 「備えてあるから安心」へ。
その一歩が、いざという時にあなたや家族を守ってくれます。
この記事が準備のきっかけになれば嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。