「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は妊娠高血圧症候群に関する質問です。
Q.妊婦高血圧症候群と診断されました
妊婦27週目になり8カ月ももう少しだと思った矢先、妊婦高血圧症候群と診断されました。尿蛋白3+と言うことです。血圧は病院で測ると上が130~140、下が70~85、家で測ると上が107~120、下が70~80です。
まだ入院にはなってないのですが、これから先入院になるのかと不安ばかりです。
上に2人、生後8カ月の子がいるのでそんなに簡単には入院できません。とりあえず妊娠35週まで家で過ごせるよう頑張りたいのですが、治ることはない。妊娠週数が行けばもっと酷くなると言われました。何か気を付けれることは有りますか?
宮川めぐみ助産師からの回答
上にお子さんが2人いらっしゃるということで、なかなか安静にしていられないかと思うのですが、無理をしてしまうも蛋白尿が出やすくなったり、むくみも出たり、血圧も上がるようになったりします。お体を冷やさないように、とにかく安静にできるだけゆったりと過ごしていただくのがいいと思いますよ。また身体を冷やさないように、暖かくしてお過ごしくださいね。
助けてくださるご家族は、お近くにいらっしゃいますか? 何かヘルパーさんや一時保育などを利用されたりと、できるだけ無理のないように過ごしていただけたらと思います。ご家族ともぜひ相談をなさってみてくださいね。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
妊娠高血圧症候群と診断されたら……
妊娠高血圧症候群は、何らかの原因でママの体が妊娠に対してうまく適応できないことによって生じるといわれています。そのため、妊娠高血圧症候群の治療の基本は、「妊娠の中断=赤ちゃんを産むこと」になります。
しかし、赤ちゃんがまだ小さかったりするときは、できる限り妊娠を継続して、適切なタイミングでお産の方向にもっていきます。
妊娠高血圧症候群の治療【外来通院編】
妊娠高血圧症候群の程度により、外来通院で経過を見ていくケースがあります。その際、通常の妊婦健診の間隔より短い間隔で通院するようになることもあり、ママと赤ちゃんの状態を注意深く診ていくようになります。
妊娠高血圧症候群の治療は、安静と食事療法、可能であればお家での血圧測定などがおこなわれます。安静は静かな環境で休息すること、食事はカロリー制限とともに塩分制限が必要になります。塩分制限は妊娠高血圧症候群の予防のためには1日10g以下、治療のためには7~8g程度。極端なカロリー制限や減塩はかえってよくないといわれています。場合によっては、血圧を下げるお薬が処方されることもあります。
血圧のコントロールが難しかったり、赤ちゃんの成長が伸びないなど、外来通院での治療だけでは難しいと判断された場合、入院治療が必要になります。
※参考:ニュース(医療)「助産師が教えます!妊娠高血圧症候群ってどんな病気?どんな症状がある?」「助産師が教えます!妊娠高血圧症候群と診断されたらどうなるの?」
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