息子が1歳ごろになってひとりで歩けるようになると、私が寝てほしいなと思う時間になってもおもちゃで遊んでいたりして、なかなかベッドに行ってくれないことが増えてきました。そんなときに、それまで続けていた眠る前の声かけと行動のルーティーンが役立ったのです。それをすることで遊びの途中でもスムーズに切り上げ、息子も楽しそうにベッドに行くことができているので、紹介したいと思います。
生後8カ月ごろから始めた寝る前ルーティン
私は遅くても午後9時を過ぎないうちに息子に寝てほしいと思っています。そんなわが家では、昼夜のリズムがついてきたなと感じられてきた生後8カ月ごろから始めた寝る前のルーティンがあります。
それは、午後9時になったら、仮にぱっちり起きていても「ライトの消える時間でーす。さん・にー・いち・ばいばーい!」と言ってライトに手を振り、すべての部屋のライトを消し、ベッドに行くことです。いつも置いておくぬいぐるみを決めて「みんなでおめめぎゅー!」といって目をつぶります。よくわかっていない息子はきょとんとしています。
もちろんそれで眠ることはほぼないのですが、とりあえずこの寝る前ルーティンを続けてみました。
1歳の息子の行動に変化が出た
寝る前に授乳していたらそのまま寝てしまったということはよくありますが、そんなときはそのままそっと寝かしていました。生後11カ月におっぱいを完全に飲まなくなったのですが、寝かしつけに少なからず授乳の力を借りていた私はもう大変。毎日寝かしつけに手こずるようになったのです。
それまでなんとなくやってきた寝る前のルーティンをする余裕もなくなってきた……そんなときに息子がライトに「ばいばーい」と手を振っていたのを見ました。私はその姿にびっくり! 1歳になった息子は寝る前にライトへ手を振って自らベッドに歩いていくことができました。
遊びたいときでも気持ちの切り替えになる
それ以降、寝る前のルーティンはほぼ毎日おこなっています。1歳を過ぎるとさらに遊びたくて寝ないときも増えてきました。「ねんねしよう」と言うと嫌がることもある息子ですが、そんなときには「ライトにばいばいしようか?」「ベッドでおーたん(息子が自分でつけたぬいぐるみの名前)が待ってるよ」と声をかけると、息子はハッと気づいたかのような素振りで、ライトに向かって「ばいばーい」と手を振ってベッドへ向かうようになりました。
ベッドに入ってまだ眠くなくても「お母さんもおめめぎゅー、おーたんもおめめぎゅー、みんなおめめぎゅー」と目をつぶって見せると息子も「ぎゅー」と言いながら目を閉じます。暗い部屋で何度かそんなやり取りをしていると寝てしまうことがほとんどになり、楽しそうにベッドに向かい眠りにつくことができるようになりました。
何気なく始めた寝る前のルーティンでしたが、息子にとっていろいろなことをやりたいという気持ちをうまく切り替えてくれるいいきっかけになっているように感じます。また息子は寝る前のルーティンを楽しみに感じているようで、最近は寝る時間になったら自分でばいばいと言いながらライトを消してベッドに入り、「めめ、ぎゅーだよ」とぬいぐるみを寝かしつける姿も見られます。息子が楽しく眠りについてくれる様子は私にとってもとてもうれしく、やっていてよかった習慣だったなと実感しています。
※ぬいぐるみなどを赤ちゃんの顔まわりに置いたままにすると赤ちゃんが窒息する恐れがあります。寝かしつけの最中は目を離さず、寝ついたら必ず外しましょう。
先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
イラスト/マメ美
監修/助産師REIKO
著者:山下 ひいこ
一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。