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ズバリ聞きました! 無痛分娩の「よかったこと・よくなかったこと」

近年では出産経験者の16%、約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっています。そこで、無痛分娩を実際に経験者した方に妊娠中~出産~産後まで、それぞれの瞬間に感じた無痛分娩の「よかったこと・よくなかったこと」を聞いてみました!

出産後の新生児室のイメージ

 

近年、出産経験者の16%と約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっており、以前よりも一般的な分娩方法として認知度が上がってきています。ただ、事故報道の影響で悪いイメージを抱いている人も多く、なかには「無痛分娩を選んだ」と周囲に言えない人もいるようです。そのせいか、無痛分娩について詳しく知りたくても、なかなかママ視点で語られている情報が集まりません。

 

そこで今回は、無痛分娩の経験者の方に【無痛分娩でよかったこと・よくなかったこと】を聞いてみました!

 

※以下「無痛(和痛)分娩」は「無痛分娩」と表記を統一しています

 

出産前、無痛分娩を選んでよかったと思ったことは?

まずは、出産前(無痛分娩にすることを決めた後〜出産まで)に「選んでよかったな」と思った瞬間について聞いてみました。

 

「陣痛の痛みが和らいで産む直前まで穏やかに過ごすことができたこと」

 

「出産に対する恐怖が和らいだ」

 

「陣痛が楽になると聞いて、少しでも恐怖は軽減された」

 

「自分が落ち着いていられたので、上の子たちに安心して立ち会い出産させてあげられた。赤ちゃんが生まれる瞬間を実感できた(上の子たちのときは痛みとパニックで記憶が曖昧)」

 

「臨月に入っても心に余裕が持てたこと」

 

「計画出産だったので上の子たちの生活に合わせて出産できる」

 

「出産する日程が決まっていたので、家族が休みをとれた」

 

「どんな痛みだろうと想像したり、人から聞いたりして不安だらけになった。そこで病院を変え、自然分娩からいつでも無痛分娩・和痛分娩に変えられるスタイルをとってくださる先生のところへ転院しました。そこから出産への不安がすごーく軽減されました」

 

「出産に対するネガティブなモノが軽減された。初めての出産は痛みも何もかも想像つかなくて、無痛分娩決める前までは喜びはもちろんだけど恐怖もあった」

 

回答していただいたほとんどの人が「恐怖心が和らいだ」と言っています。心穏やかに毎日を過ごすことができるとおなかの赤ちゃんにとっても好影響ですね。また、無痛分娩を選び計画出産をする方も多く、「入院前に産後のいろいろな準備をすることができた」という声も多くありました。

 

出産前、無痛分娩を選ばなければよかったと思ったことは?

続いて、同じく出産前(無痛分娩にすることを決めた後〜出産まで)に、「やっぱり選ばなければよかったかも……」と思ってしまった瞬間について聞いてみました。

 

「家族がリスクについて懸念して、無痛分娩を選択することを快く思っていなかったこと」

 

「よくないニュースをみて、不安になった」

 

「周りの人で、無痛分娩は事故があるとか言われたりしたこと」

 

「人から『痛みを感じないと』と言われる」

 

「周りに無痛分娩を希望しているというと『危険やのに! みんな普通に産んでる』と非難されたこと」

 

「金銭面で高額になるので、自然にすべきだったかなと悩み続けた」

 

「痛みを経験してみたい気持ちも少しある」

 

「反対する親戚がいたこと。無痛分娩に対して無知で、否定的な人がいた」

 

「メディアの情報で母が不安がっていた」

 

「選べる病院が限定される」

 

「夫があまり労ってくれなかった」

 

「何度もこの選択は間違いじゃないのか悩んだ」

 

「世間の目が少しだけ気になった」

 

やはり、世間的にはまだ“おなかを痛めて赤ちゃんを産むもの”という風潮が強く根付いているようで、ご自身は納得して無痛分娩を選んでいても、周囲の人から反対されてしまうこともあるようです。あとは、自然分娩に比べてかかる費用が高額なので、金額を聞いてやるべきか悩んでしまう人も。

 

出産のとき、無痛分娩でよかったと感じた瞬間は?

ここで言う“出産のとき”とは、陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの過程です。そのとき、ママが「無痛分娩、最高!」と感じた瞬間です。

 

「陣痛が痛くなく、落ち着いて出産できた」

 

「痛みがないので精神的な余裕があり旦那さんにもやさしく接することができた」

 

「わが子が生まれるのをちゃんと見届けられた」

 

「立ち会いの家族と談笑しながら、好きな音楽を聴きながら、落ち着いて出産できたこと。赤ちゃんとの対面もはっきりしっかり覚えている」

 

「陣痛の痛みがだんだんと下半身の方へ移動してるのが感じられるほど余裕があった。落ち着いて出産に挑めた」

 

「無痛分娩って痛みがまったくないのかと思いきや、ちゃんと麻酔の量を調整してくれて、赤ちゃんを産んだ感覚もあっていきめたことがよかった! 普通ならすごく痛い会陰切開も縫うときも痛くなかった」

 

「上の子たちも一緒に立ち会い家族全員で笑いながら出産できた!」

 

「余裕をもって出産ができたこと。夫や親と連絡を取り合うことができたこと」

 

「すぐに痛みがひいたし、終わりの見えないゴールに頑張ろうという気持ちになれた」

 

「やはり痛みが軽減され、冷静に出産に臨むことができたし、立ち会い出産で自分の酷い姿を夫に見せずに済んだのでよかった。麻酔を入れるまでは痛みで力が入ってしまい、おなかの赤ちゃんが危ないから緊急帝王切開になるかもと言われたが、麻酔を入れると私も冷静になることができ、赤ちゃんの状態も回復して経膣分娩できたのでよかった」

 

「1人目は普通分娩でただ痛くて訳がわからなかったけど、ちゃんと赤ちゃんが降りてきて出てくる感じを味わえた」

 

「分娩中もツイッターできるぐらいの余裕があった」

 

痛みを感じないことで、冷静に出産に向き合うことができるようです。とくに「笑顔で赤ちゃんを迎えられたのがよかった」という声が多くありました。また、陣痛の最中に食事を摂ることができたり、医師や助産師の指示をしっかり聞くことができるので結果的にスムーズな出産だったという方も多いようです。

 

出産のとき、無痛分娩にしなければよかったと感じた瞬間は?

陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの過程で、今度は「もしかして無痛分娩じゃないほうがよかったかも……?」と思ってしまったエピソードを聞いてみました。

 

「足に力が入らずうまくいきめているのかわからなかった」

 

「出産に対する夫の感動が薄い」

 

「夫が平然としていて心配してくれなかったことくらいかな? 痛みはあるけど耐えられるくらいなので夫婦で笑い話とかしていて余裕がありすぎました」

 

「背中に針を刺すときが痛かった」

 

「おしっこが自分で出せなかった」

 

「計画分娩になるので費用がそれなりにかさむこと」

 

「麻酔が効いてから来た家族には、楽してる? と思われたような気がした」

 

「当然ながら勝手に動けないので、ずっとほぼ同じ体勢で腰が痛かったこと」

 

「背中のカテーテルが邪魔だったこと」

 

「麻酔の副作用で何回も吐いた」

 

ほとんどの回答が「特になし」だったのですが、お答えいただいた方の多くは「うまくいきめなかった」「夫の感動が薄い」「痛みを感じることもあった」という理由でした。なかでも、麻酔を注入するために事前におこなう処置が痛いという感想が多数。

 

出産後、無痛分娩をやってよかったと思ったことは?

終わりよければすべてよし! 出産を終えてから退院までの数日間に振り返った、“無痛分娩のよいところ”とは?

 

「長時間の痛みに耐えなくてもよかったので、想像以上に疲れがありませんでした」

 

「会陰切開をしたけれどまったく痛みがなかったし、出産当日から面会に出歩けた」

 

「身体の負担が全然違い、入院中快適にゆったりと過ごせた」

 

「回復が早い」

 

「傷を縫っているとき、麻酔が効いていたので痛くなかった」

 

「歩いて病室まで帰れた」

 

「お産にかかった時間が短かったので、直後に自分の力で食事できるくらい体力が残っていたこと」

 

「出産直後でも疲れが軽く、赤ちゃんと過ごすのが楽しかった」

 

「痔持ちだったので無駄にいきむことなく出産でき、思ったより脱肛しなかった」

 

「最後まで痛みもなく出産によいイメージを残せたので、また2人目も出産したいと思えた」

 

「2時間後からは普通に食事も食べれたし、トイレにも行けたのでよかった」

 

「会陰の傷の痛みはありましたが、体力も残っていて、すぐに赤ちゃんと接することができたことです」

 

「変な筋肉痛がなかった」

 

無痛分娩のメリットの1つとして"身体への負担が少なく産後の回復が早い”と言われていますが、まさに翌日以降も身体が軽やかで、赤ちゃんとの時間を楽しく過ごせたという感想を寄せてくれている方が多くいました。

 

出産後、無痛分娩をやらなければよかったと思ったことは?

対して、出産後の入院中に感じた無痛分娩への不満と不安についても伺いました。身体は楽だけど、意外なところで反動が……?

 

「いきむことが痛くなかったせいかわからないが、いぼ痔になってしまった。助産師さんにはいきむのがじょうずだったと言われたが、いきみすぎた?」

 

「痛み止めがきれて後陣痛がつらかった」

 

「無痛でなくとも体へのダメージはあるから動けると思い、無理をしてしまった」

 

「麻酔が切れたごろから激しい痛みがあり、なかなか寝れずにつらかった」

 

「麻酔の副作用で身体中がかゆくて大変でした」

 

「出費が痛いなと思った」

 

「回復がよく、動けるので、普通に生活していたらシャワー中に倒れた」

 

「麻酔の影響で、何度も嘔吐してしまった」

 

「費用がかかる。入院中のほかのお母さんたちから、なんで無痛選んだの? と何度も聞かれた」

 

「麻酔が切れたあと、足が勝手に動いて恐怖を感じた。気が動転して睡眠薬と安定剤を投与され、お産後4時間くらい眠っていたため、赤ちゃんをすぐに抱っこできなかったこと」

 

「夫のお母さんに無痛分娩にしたことを秘密にしなければならなかったこと(夫のお母さんは普通分娩じゃないとダメだというポリシーなので……)」

 

「心ない人には無痛と言うとおなか痛めてないんだと言われました」

 

「動ける分無理しすぎて、産褥熱を発症してしまいました」

 

「赤ちゃんの生まれたい気分のときではなく、促進剤を使うので大人の都合に合わせてしまったと思い、ちょっと申し訳なかったです」

 

「入院費の請求のときにブルーな気持ちになった」

 

出産中の回答と同じく「パパからの労いが少ない」「感動が薄い」といった回答がいくつか見られました。また、ここに掲載していない回答のなかには、あまりに産後がラクなので、気づかずに無理をして倒れてしまったという人も。痛みを感じないために、不調に気付きにくいのだとか。気をつけないといけませんね。

 

 

妊娠中〜出産〜産後まで、それぞれの瞬間に感じた無痛分娩の「よかったこと・よくなかったこと」いかがでしたでしょうか。物事には必ずメリットとデメリット両方の側面が存在します。特に“出産”という人生の大きな節目を迎えるための選択ですから、後悔したくないですよね。メリットだけではなくデメリットもしっかり知ったうえで、ご自身に適した方法を選んでくださいね。


<調査概要>

調査方法:ユーザーアンケート(各コメントは自由記述の回答から抜粋)
調査対象:全国の産院・クリニック出産経験者
調査期間:2018年2月20日〜2月23日
有効回答数:1,254

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

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