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日本から遠いアフリカ「モロッコ」での教育とは?

わが家は娘が3歳になるちょっと前にモロッコへ移住しました。都市部となるとかなり教育熱は高く、幼稚園から現地の言葉のアラビア語だけでなく、公用語かつ第二カ国語に指定されているフランス語の勉強が始まります。私立と公立の小学校のレベル差が大きいため、私立の小学校に入れるためには幼稚園への入学が必須ともいわれています。

 

私は現在モロッコで3歳になる娘を育てています。今回は日本から遠いアフリカの国「モロッコ」の教育事情についてお伝えします。

 

そもそもモロッコってどんな国?

モロッコというと、トルコやモンゴルと間違えられることも多々ありますが、モロッコは北アフリカにあり、西は大西洋、北は地中海に面しています。地中海を船で渡れば1時間でスペインに到着、モロッコの一部にはスペイン領「セウタ」という街もあります。

 

また、かつてモロッコがフランスの保護領だったこともあり、ヨーロッパの文化、アフリカの文化、イスラム教の文化が混ざった国です。日本でモロッコといえば、アルガンオイル、タジン鍋、サハラ砂漠というと、なんとなくイメージできる方もいらっしゃるかもしれません。

 

モロッコの識字率

わが家は娘が3歳になるちょっと前にモロッコへ移住しました。モロッコへ移住する前、教育は大丈夫なの?とたくさんの人に心配されました。識字率は国民全体で約65%(2015年時点)。まだまだ発展途中と言わざるを得ません。

 

とはいえ、都市部となるとかなり教育熱は高く、幼稚園から現地の言葉のアラビア語だけでなく、公用語かつ第二カ国語に指定されているフランス語の勉強が始まります。

 

 

 

モロッコの教育システム

日本の義務教育にあたる期間はモロッコも同じで6歳〜15歳です。専業主婦の女性がほとんどなので、公立の保育園というものは存在せず、6歳前に学校に入れるとすると私立の幼稚園になります。

 

私立と公立の小学校のレベル差が大きいため、私立の小学校に入れるためには幼稚園への入学が必須ともいわれています。また、義務教育といっても、正式には権利教育と言われ、田舎の方に住む子どもたちは小学校低学年で学校を辞め、働き手となることも多い状況です。

 

小学校低学年で実質4カ国語を勉強!

モロッコでは言語教育に力を入れており、フランス語は公立校で小学校3年から、私立校では小学校1年から本格的に習います。また、英語教育は公立校で中学校1年から、私立校では小学校低学年から始まります。

 

おまけにアラビア語には正則アラビア語(ニュースなどで話されるアラビア語の標準語的存在)のほか、正則アラビア語とだいぶ異なるモロッコ方言のアラビア語を習うことになります。まさに、小学校低学年から、語学の詰め込みが始まります。

 

 

日本に比べ、教育事情が恵まれているとは言えないモロッコではありますが、マルチリンガルの人が多いのはモロッコ人の特徴のひとつです。バイリンガル、トリリンガル、マルチリンガルの子を育てるには恵まれた環境かも!?次回は、モロッコの幼稚園事情についてお伝えします。(TEXT:ヒロコ ラメッシェ)

 

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