【専門家監修】赤ちゃんがうなるのはなぜ?原因や理由、対策方法をご紹介

この記事の監修者
監修者プロファイル

看護師しらいし ゆみか

2008年より看護師として総合病院勤務。診療科としては主に小児科、整形外科、泌尿器科を経験。その後、派遣でクリニックや健診、ツアーナース、保健室業務、保育園、看護学校臨時教員などさまざまな働き方をし、現在はフリーランス看護師として働きながら医療系ライターとしても活動中。

赤ちゃんうなるイメージ

 

赤ちゃんが突然うなるようになると、心配になってしまいますよね。毎日のようにうなると、何か病気があるのではないかと疑ってしまう方もいるでしょう。基本的に、うなるからといってすぐに病気が疑われることはありませんが、注意するポイントはいくつかあります。ここでは、赤ちゃんがうなる原因や対処法をご紹介します。

 

 

赤ちゃんがうなる「理由」

赤ちゃんがうなる原因は、はっきりとはわかっていません。うなり声を頻繁にあげることで、何らかの病気を心配するママが多いようですが、「うなり声をあげる=病気の症状」だけではないようです。赤ちゃんがうなる場合、次のような原因が考えられます。

 

  • ●空気が溜まっている
  • ●母乳やミルクの飲みすぎ
  • ●便が硬い、溜まっている
  • ●風邪などの症状で苦しい
  • ●成長に伴うもの

 

空気が溜まっている

母乳やミルクを飲んだ後に空気を十分に排出できていない場合に、うなることが多いといわれています。

 

母乳やミルクの飲みすぎ

生後3カ月未満の赤ちゃんは、満腹中枢の発達が未熟であるため、母乳やミルクを与えられた分だけ飲んでしまうことがあります。そのため、飲みすぎで苦しいことが原因で、うなっている可能性があるのです。

 

便が硬い、溜まっている

力を入れたときにうなることがあるので、便をうまく出すことができず、いきんでいる可能性があります。また、便ではなく、空気をガスとして出そうとしている可能性も考えられます。

 

風邪などの症状で苦しい

熱や鼻水、喉の痛みなどで息苦しい、不快感などでもうなる場合があります。

 

成長に伴うもの

うなることで自分の声に興味を持ち始めたり、体を動かそうとして力が入ることでうなったりすることがあります。このようなうなりは、成長と共に自然になくなっていくでしょう。

 

 

 

【原因別】うなったときの「対応方法」

赤ちゃんがうなる原因を解消することで、うならなくなる可能性があります。

 

空気が溜まっている場合

ゲップを出やすくするために、赤ちゃんの顎を肩に乗せるように抱っこして、背中を軽く叩きましょう。下から上へとゆっくり優しくさすることで、ゲップが出やすくなります。

 

飲んだ直後にゲップが出たとしても、十分に出しきっていない可能性があるので、しばらくしてから抱っこしてゲップをさせてあげましょう。また、ゲップが出ても出なくても、母乳やミルクを与えた後は10分程度縦抱きや頭を上げた状態で寝かせるようにしてください。

 

母乳やミルクの飲みすぎの場合

泣いたらすぐに母乳やミルクを与えるのではなく、一度あやしてみましょう。哺乳量が多いか少ないか心配な方は、医療機関や保健センターなどで哺乳量チェックをしてもらうことをおすすめします。

 

便が硬い、溜まっている場合

排便の回数は赤ちゃんによって異なります。3日に1回しか出なくても、便の量がしっかりあり、嘔吐や食欲不振、不機嫌、便が硬くて肛門が切れて出血するといった症状がない場合は、特に心配はいらないです。便秘しがちな場合は、肛門にオイルをつけた綿棒の綿球が隠れるぐらいまで入れて、肛門を刺激します。便が硬い場合は、合間に水分(赤ちゃん用麦茶やなど)を摂らせましょう。

 

また、おなかのマッサージも効果的とされています。おへそを中心に時計回りに軽くさすってあげましょう。それだけで腸の働きがよくなり、おならや便が出やすくなります。綿棒刺激やおなかのマッサージをしても出る気配がなかったり、ほかに症状が現れたりしている場合は、何らかの病気が疑われるので、早めに医療機関を受診してください。

 

風邪などの症状で苦しい場合

熱や鼻水、喉の痛みなどで息苦しい、不快感などで苦しくてうなっている場合は、快適に過ごせるように肌着や掛物、室温を調節しましょう。適度に冷暖房を使用し、換気をして空気が綺麗な状態を保つことが大切です。

 

ちなみに、38℃の発熱があっても、比較的元気で、あやせば笑う場合には、自宅で様子を見てもよいとされています。ただし、うなされていたり、元気がなくなって母乳やミルクも飲めなくなったりしているときは、早めに受診しましょう。

 

 

うなりはいつごろまでつづく?

成長に伴ったうなりについては、いつ頃まで続くのかはっきりとしません。体を動かそうとしても動かないために力が入ってうなっている場合は、ハイハイなどで運動が増える生後4カ月ごろには減ってくるでしょう。4カ月健診で赤ちゃんのうなり声について相談するママは少ないようなので、生後3カ月ごろには既にうなり声はあまりあげなくなるかもしれません。

 

また、うなり声をあげる程に顔が赤くなって力むことで頭の血管が切れないか心配なママもいるようですが、顔の表面の毛細血管(目の周りなど)が内出血することはあっても、命にかかわるような脳の血管がきれるということは考えられません。顔の内出血も数日~1週間ほどで自然に治ります。

 

 

まとめ

赤ちゃんがうなったからといって、すぐに医療機関を受診しなければならない訳ではありません。基本的に、成長に伴うものやゲップが出ないことによるものなので、まずは考えられる対処法で様子を見ましょう。

 

赤ちゃんに多い、ゲップやおなら、排便を促してあげることが大切です。便秘の場合、他に症状が現れている場合は何らかの病気の可能性もあるので、医療機関を受診しましょう。

 

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