哺乳瓶はいつまで使うの?哺乳瓶から卒業をさせる方法と注意点

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哺乳瓶イメージ

ママの手が離せないときや母乳が足りないときなど、大活躍してくれるのが「哺乳瓶」です。しかし、「哺乳瓶って何歳まで使って良いの?」と疑問に思っているママも多いのではないでしょうか。そこで、今回は哺乳瓶を卒業させるタイミングや方法、長く使うことのデメリットなど気になるポイントについて解説します。

 

 

哺乳瓶はいつまで使える?

哺乳瓶は、ママが側にいなくても育児用ミルクを与えられるので非常に便利な道具です。ある程度成長すれば、赤ちゃんが自分で哺乳瓶を持って飲めるようにもなるため、つい長く使ってしまうママも多いでしょう。

 

結論からいえば、いつまで哺乳瓶を使うかといった明確な基準はありません。医学的に卒業の年齢が決められているわけではないため、本来であれば何歳まででも使い続けても構わないのです。しかし、成長して歯が生えそろい、大人と同じような食事を楽しめるようになると、自然と哺乳瓶を使わなくなる赤ちゃんも多いです。


ただし、日本小児歯科学会は「1歳6カ月」を目安に、卒乳も含めて哺乳瓶を卒業するのが望ましいとしています。卒乳に関しては、赤ちゃんやその家庭に沿った考えがあるため、その家族ごとに合わせて卒乳していきましょう。


しかしながら、哺乳瓶は赤ちゃんが栄養を摂取する大切なツールでもあります。いくら悪影響が心配でも、あまりに早く卒業させて十分に栄養を摂取できず、赤ちゃんが健康を損なってしまっては意味がありません。1日3回の離乳食をしっかり食べられるようになっていること、哺乳瓶以外で水分が取れていることが卒業の条件なので、赤ちゃんの離乳食の進み具合も慎重にチェックするようにしましょう。

 

 

哺乳瓶を長く使った場合の影響

長く哺乳瓶を使っていると、赤ちゃんにさまざまな悪影響が生じてしまいます。たとえば、哺乳瓶の飲み口はシリコンで作られているため、軽くくわえただけでも簡単に中身が出てきます。赤ちゃんの口周りの筋力が発達しにくく、骨格の成長や発語にも影響しかねません。また、舌もほとんど動かさずに飲めるため、舌がアゴの下のほうに落ち込んでしまいます。そうすると、上アゴを内側から押す力も弱まり、上の前歯の歯並びが悪くなりやすいのです。しかも、舌がずっと下のほうにあるせいで、今度は下の前歯や骨格が前方へ押されてしまいます。長期間その状態が続けば、下の前歯やアゴの骨がどんどん前に出てしまい、受け口になってしまうケースもあるのです。

 

 

哺乳瓶を卒業させる方法と注意点

哺乳瓶を卒業させようと思ったとき、間違った方法で哺乳瓶を取り上げると、逆に赤ちゃんにストレスを与えたり健康を損なったりする場合もあるため注意が必要です。まずは正しい方法を知っておくとスムーズに卒業しやくなるでしょう。


哺乳瓶を卒業する前に、まずストローマグやコップなどを使えるようにしておきましょう。これらが使えないまま哺乳瓶を卒業させると、水分補給が難しくなってしまいます。哺乳瓶以外からもスムーズに飲めるように、練習しておきましょう。

 

進め方としては、少しずつ哺乳瓶を使う頻度を減らしていき、代わりにコップなどを使うようにします。飲み物も育児用ミルクからお茶や水などに変えていけば、哺乳瓶の卒業と同時に卒乳も進められるので一石二鳥です。


もし、哺乳瓶を寝かしつけや機嫌が悪いときのなだめるために使っていた場合は、卒業が難しくなるかもしれません。こういったシーンで使っていると、赤ちゃんにとって哺乳瓶が精神を安定させるものとなっている可能性が高いためです。無理に取り上げれば、赤ちゃんの心のバランスを崩してしまうおそれもあります。このような場合は、急に取り上げるのではなく、時間をかけて「哺乳瓶はもうすぐバイバイだよ」と話して聞かせながら進めるようにしましょう。

 

また、「あと何回寝たら」「何月何日までに」など余裕をもって期限を設定し、赤ちゃんが卒業に向けて覚悟を決める時間を作ってあげるのもポイントです。絵本を読んであげたり胸をトントンしたり、特定の音楽を聞かせたりと、哺乳瓶の代わりになる安心できる習慣をつけるとより効果的です。


哺乳瓶を卒業するときの注意点は、とにかく辛抱強くやり遂げることです。卒業を始めると、最初の数日は激しく泣いてしまう赤ちゃんも多いと思います。しかし、ここでかわいそうだからといって哺乳瓶を与えては哺乳瓶の卒業が進みません。また、途中で中止すると、せっかく頑張った数日間が無駄になるばかりではく、かえって哺乳瓶への執着が強くなって卒業が困難になる場合もあります。心を鬼にして、最後までやり遂げることも大切です。

 

 

まとめ

哺乳瓶の卒業がスムーズにいくかいかないかは、個人差が大きいです。1日でパッと卒業できる子もいれば、何カ月もかかってしまう子もいます。一朝一夕にはいかないのが普通なので、ママも赤ちゃんも焦らず、じっくり取り組むという覚悟が必要です。ただ、2歳以降になるとイヤイヤ期を迎えて自我も強くなり、卒業が難しくなるケースも多いため、それまでには卒業を目指しましょう。

 

 

 

 

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監修者

医師 松井 潔 先生

小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長


愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医


経歴

1986年 愛媛大学医学部卒業

1986-1988年 神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント

1988-1990年 同神経内科非常勤

1990-1992年 国立精神・神経センター小児神経科レジデント

1992-2005年 神奈川県立こども医療センター新生児科 医長

2005年− 同総合診療科 部長


2018/12/07


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