【医師監修】赤ちゃんのイヤイヤ 月齢別の特徴と対処法
赤ちゃんのイヤイヤは心の成長とともに変化していきます。月齢ごとに意味を理解しておくと育児が楽になります。明確なイヤイヤがはじまるのは生後9カ月ごろから。低月齢のころにはなかったこの反応は、赤ちゃんの自己主張です。月齢別の特徴と対処法を教えます。
月齢別の特徴
0〜6カ月ごろ
おなかがすいたり、眠いことなどの不快を泣いて伝えます。まだ自己主張は芽生えていません。
6カ月ごろ〜
イヤイヤの芽が出てくる時期です。離乳食のときに、口を閉じてスプーンを受けつけなかったりする行動をします。まだ、このころは自己主張というより、慣れないものに対しての不安、恐怖からの反応であることが多いです。
9〜11カ月ごろ
イヤイヤが目立ち始めます。ただし、まだ何がイヤなのかという認識はできないので、気分によってイヤイヤをします。同じことをしても、時間をおいたり気分転換をすると、すんなり受け入れてくれることも多いです。
1歳〜1歳5カ月ごろ
やりたくないことを要求されるとイヤイヤに。この時期はそれを言葉で表せないため、怒ったり、泣いたりすることで表現します。物へのこだわりは強くなりますが、まだ気分の切り替えで乗り越えられる時期。
1歳6カ月〜1歳11カ月ごろ
自分の意思がはっきりとしてきて、要求されることを嫌がります。言葉の理解もできず、伝えることもできないというもどかしさからイヤイヤすることも。
2歳代〜
意思がより強くなり、自分でできることも増えるため、なんでも自分でできる!なんでも自分でしたい!と思うように。自分の思い通りにいかなかったり、遊びを邪魔されたりすることをイヤがります。また、ママが手伝ってくれようとすることもイヤだと感じるように。
3歳代〜
イヤイヤが落ち着いてきます。言葉が理解でき、伝えることも上手になるので気持ちもコントロールできるようになります。
イヤイヤ対処法
赤ちゃんのイヤの気持ちを受け止めて
赤ちゃんのイヤイヤを叱ると、かえって泣きわめいておさまらないことも。赤ちゃんがイヤだと言っていることを繰り返して伝え、気持ちを受け止めましょう。「まだまだ遊んでいたいね」「おむつ替えイヤだね、でも替えたらきっと気持ちいいよ」と言葉に出して伝えるといいでしょう。一方、人に迷惑になることや危険なことに対しては、はっきり「ダメ」と言いましょう。ダメな理由も説明して教えられるとベストです。
叱りたくなったときには3秒数える
あまりに赤ちゃんのイヤイヤが続くと、お世話をする人も大変です。衝動的に叱りたくなってしまったときには、深呼吸をしながら3秒数えましょう。その他にも、アメやチョコレートなどを口に入れて気持ちを落ち着かせたり、赤ちゃんとの距離を少し離すだけでも客観的になることができます。音楽をかけるなども効果的。イヤイヤはどんな赤ちゃんも通る成長段階の1つ。赤ちゃんの気分を切り替えるためには、ママも気分を切り替えられる方法をいくつか知っておくといいですね。