妊娠中に帯状疱疹になった場合の胎児への影響は?

妊娠中に帯状疱疹になった場合の胎児への影響は?

妊娠38週です。昨夜から背中がピリピリと痛むので、鏡で見たら右の背中に集中して発疹ができていました。「帯状疱疹」ではないかと心配しています。
私は、子どものころに水ぼうそうになったことがあり、疲れなどで帯状疱疹が出たのではないかと思っています。「妊娠中の水ぼうそうの発症は『周産期水痘』や『新生児水痘』の原因になることがある」といった情報を目にしたことがあり、不安になってきました。
上のような影響は、妊娠中に初めて水ぼうそうに感染した場合に起こるものなのでしょうか? 過去に水ぼうそうを発症し、帯状疱疹などで再度発症した場合には、胎児への影響は少ないのでしょうか?

専門家の回答

水痘と帯状疱疹を発症させるウイルスは同一で、「水痘帯状疱疹ウイルス」と呼ばれています。このウイルスの初感染で水痘が発症しますが、神経節に潜伏したウイルスが再活性化して発症すると、帯状疱疹になります。
水痘は主に幼少期にかかるため、成人の95%に抗体ができており、成人での発症は非常に少ないです。妊婦がかかると重症になる傾向があり、また胎内感染では妊娠20週以前では1~3%に先天性水痘症候群が発生します。
妊娠中に感染した場合、出産した児の0.7%が新生児期、乳児期に帯状疱疹を発症すると言われており、分娩前後の感染では24~51%に新生児に水痘が発症するという報告があります。妊娠中の母体の帯状疱疹は、一般的には児に影響しないと言われています。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者天神 尚子(てんじんひさこ)先生
三鷹レディースクリニック院長

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。
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