生後3カ月の子どもの体重が増えません

体重が増えないこと、たまに吐くことが、すべてお母さんの喫煙のせいとは言い切れませんが、いくばくかの要因になっていると思います。たばこを吸うと、お母さんの体に入ったニコチンが母乳中にも分泌され、赤ちゃんもニコチンにさらされることになります。すると、イライラしたり吐いたりすることもありますし、皮膚の老化が促されることもあると言われています。喫煙によるメリットは1つもありませんので、ぜひ禁煙をしてください。夫など、家族内にも喫煙者がいるなら、一緒に禁煙に取り組むことで、モチベーションも高まると思います。「禁煙外来」を開設する医療機関も増えていますので、そちらで相談されるのもよい方法です。

次に体重に関してですが、乳児の体重は、生後3カ月くらいまでは1カ月ごとに1kg前後増加し、出生時の約2倍になります。出生体重が2,600gで、生後3カ月半で5,000～5,500gなら、ほぼ2倍の増加であるため、順調な増え方だと思います。生後3カ月からは、1カ月ごとの体重増加量が少なくなっていきますし、毎日量っても、授乳量や排便・排尿の状態によって誤差が生じます。測定には、目盛りが正確に表示される体重計を使って裸で測り、時間帯、排便・排尿、空腹状態など、同じ条件下でおこなうことが大切です。