若いママたちとうまく付き合えません
事情があって長年子どもを授かることができず、結婚10年近く経ってようやく高齢出産で出産できました。その子は現在2歳になります。「もっと早く子どもが欲しかったのに」という気持ちが強く、周りの若いママたちにコンプレックスを感じてしまいます。仕事のキャリアがあるわけでもなく、人生経験が豊富なわけでもなく、姉御肌というわけでもない私です。地域の育児サークルに参加していますが、私だけが飛び抜けて年上で、若いママたちとうまく接することができず、みんな私の扱いに戸惑っているように感じます。すぐにでもやめたいと思うのですが、「子どものため」と思ってしがみついています。今住んでいるマンションにも小さい子どもが多く、家の行き来も盛んなようなのですが、そこに参加する意欲もなく、浮いた存在になってしまいました。子どもがいなかったころのつらかった気持ちと、今も変わらない気がします。「高齢の母だからこそ、落ち着いて子育てができる」とか「この年齢で出産したから、この子に出会えたんだ」とか、前向きに考えてみたりもするのですが、結局は空しくなってしまいます。私はどのように考えを変えていけばいいのでしょうか?
まず、待望していたお子さんがもう2歳になり、ママとしてはとってもうれしいでしょうね。高齢出産は現在では珍しいことではありませんが、あなたの周辺では少ないのでしょうね。あなたが現在、子育て生活に何を期待しているかについて、じっくり考えてみましょう。子どもにとって今何が必要なのかがよくわかっているために、一生懸命サークル活動に参加されているのだと思います。しかし、今の一番の問題は、子育てサークルでのあなたの立場なのでしょうか? ぜひ、お子さんの今の状況に目を向けて見てください。2歳という年齢はどんなお母さんの子どもであれ、「第1自立期」という自我の主張が盛んな時期です。大人の希望するようには、まず動いてくれません。それは、お母さんの年齢差のせいでも、貧富によるものでも、学歴の差のせいでもありません。子どもにとって必要な精神発達の段階なのです。また、この時期には親子関係の基礎がしっかりと築かれます。子どもは、自分の自己主張に、試行錯誤しながらもしっかり付き合ってほしいと願っています。子育ては、腹をくくっていくしかない時期があります。親は他人にどう見られるかを気にするのではなく、親子が毎日「楽しい」と感じる時間を、積み重ねていくことが大事でしょう。