不規則抗体がある状態で妊娠しても胎児に影響はありませんか?

不規則抗体がある状態で妊娠しても胎児に影響はありませんか?

2児の母です。2人目の妊娠中、妊娠12週の血液検査で不規則抗体(抗E抗体)があることがわかりました。その後も4週間ごとに血液検査をし、妊娠32週の検査で新たに抗C抗体があることがわかりました。しかし、特に問題なく出産でき、子どもも元気です。

3人目を産みたいのですが、不規則抗体があることがわかった状態で、妊娠しても大丈夫なのでしょうか? 大きなリスクがないかと心配です。

専門家の回答

ABO式血液型抗体以外の血液型抗体を「不規則抗体」と言いますが、そのなかでは、Rh式血液型の抗D抗体陰性による「血液型不適合妊娠」(母体にない赤血球抗原が胎児に存在する妊娠)が、臨床的には問題になります。重篤なケースでは、血液型の異なる赤ちゃんの赤血球を異物と認識し、母体が産生した抗体(IgG)が胎盤を通過することで、胎児の赤血球が破壊され、胎児・新生児溶血性疾患(貧血・黄疸など)が引き起こされます。胎盤を通過する抗体量が多いと、胎児貧血は高度となり、胎児水腫から子宮内胎児死亡が生じることもあります。抗E、抗C抗体は、抗D抗体に次いで胎児・新生児溶血性疾患が発生する頻度が高いです。抗E抗体では軽症例が多いですが、抗C抗体では疾患症例が多く、交換輸血の頻度が高いとされています。

現在、次回妊娠の胎児・新生児溶血性疾患発症を予防する方法として、妊娠28週と分娩後の2回、ヒト免疫ガンマグロブリンが投与されています。上記の特性を考慮して、次回の妊娠を検討されることをおすすめします。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者

監修者天神 尚子(てんじんひさこ)先生
三鷹レディースクリニック院長

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。
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