軽度の心疾患があり2人目の出産が不安です
2歳の娘がおりますが、夫は2人目を望んでいます。私も同じ気持ちですが、まだ踏み切れずにいます。私には、先天的に軽度の心室中隔欠損症があり、娘の出産時には担当医と相談し、自然分娩を選択しました。しかし、出産直後には血液の短絡量が増加し、非常に危険な状態でした。現在、症状は落ち着いています。この病気が心配で、2人目の妊娠を躊躇してしまいます。1人目と同じように、2人目の出産時にも心臓に負担がかかり、同じ症状が現れる可能性は高いのでしょうか?
心疾患合併妊娠は、妊産婦死亡につながる合併症としては重要な疾患です。妊娠中は、たとえ正常な経過の妊婦さんでも母体の心肺機能に生理的変化が生じて循環血流量が増加するため、心臓に負担がかかるものです。心臓に最大の負担がかかる時期は、妊娠28~32週ごろ、分娩時、分娩直後です。分娩直後は、胎盤娩出、子宮復古、骨盤内血液循環量の減少によって、心臓に戻る血流量と心拍出量が急激に増加し、急性心不全になることもあります。第2子の妊娠・分娩時にも、同じ症状が現れることがあるため、現在、心疾患の病変が安定しているか、心機能の予備力があるかなどの状態を踏まえ、妊娠・分娩時のさまざまな血液循環の変化に対応できるかなど、担当医とよく相談してから、第2子の妊娠計画を検討されたほうがよろしいかと思います。
※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
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