子宮頸管の長さは体質で変わるの?

子宮頸管の長さは体質で変わるの?

現在4歳、2歳の子どもがいます。上の子の妊娠中は、子宮頸管が短めでしたが日常生活に問題はなく、「運動を控えるように」と言われた程度でした。下の子の妊娠中は、妊娠5カ月に入ったころに頸管が2.5cmほどになり、「絶対安静」と言われました。入院をしたくなかったので、上の子を保育園に預け、私はずっと寝たきりでした。結局は、出産までに2.5~2.8cmくらいの長さを維持でき、出産予定日に無事に自然分娩できました。3人目を希望しているのですが、37歳になりますし、再び同じような経過となるなら、無事に出産できるかどうかも心配です。出産できたとしても、早産になったりしないかなど、不安でいっぱいです。産婦人科に問い合わせたところ、「子宮頸管は妊娠しないと測れない」と言われてしまいました。子宮頸管の長さは、体質による違いなのでしょうか? 過去2人の妊娠で子宮頸管が短かったとしても、3人目は大丈夫ということもあるのでしょうか?

専門家の回答

妊娠の経過から、子宮頸管無力症と思われます。子宮頸管無力症は、妊娠中期、特に妊娠20~22週前後に多く発症します。明らかな子宮収縮など、他の原因がないのに子宮口が開くもので、適切な治療をおこなわないと流・早産に至り、次回の妊娠でも同じ経過をとります。子宮頸管は短いほど早産率が高く、頸管長の測定は切迫早産の評価として使われます。子宮頸管無力症の場合、この頸管長の短縮とともに、内子宮口の開大を伴います。子宮頸管無力症は、筋肉の脆弱性や筋力の低下も一因となることがありますが、おそらく次回の妊娠でも同じ経過をとることが考えられます。妊娠された際には、担当医とよく相談してください。次回の妊娠では2人のお子さんの育児もあり、さらに安静がとりにくい状況になるのではないかと思われます。切迫早産の予防を考慮し、妊娠12~16週のうちに子宮頸管縫縮術を受けて、子宮口が開かないようにしておくほうがよろしいかと思われます。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者天神 尚子(てんじんひさこ)先生
三鷹レディースクリニック院長

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。
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