「実は…」え？年収1000万円超えのハイスペック男性からある秘密を告白されて

 

彼とのお見合い後、すぐに初デートのお誘いがありました。料理のおいしいお店を予約してくれていて、お酒の弱い私に温かいお茶を頼んでくれたり、デザートを頼んでくれたりととてもスマート。

 

また、結婚相談所の彼のプロフィールに「離婚歴あり」と記載されていて、私的に気になっていたところでしたが、初デートの際に離婚についても隠すことなく話してくれ、彼に非はない理由だったため、私は安心しきっていました。

 

彼も私を気に入ってくれていたようで、帰り際に次のデートのお誘いまで。「こうやって結婚って決まるんだな〜」とすべてが順調でした。

 

夢心地のまま帰宅すると、彼からすぐにメッセージがきました。「電話をしてもいいですか？ 」と。

 

メッセージのニュアンスから、どう考えても声が聞きたいとかではなさそう……とそわそわしながら電話を待つと「さっき言えなかったことがあって」と彼が切り出し、私は一気にドキドキしてきました。

 

そして彼は言いにくそうに、「実は離婚歴が2回ある」と話してくれたのです。先ほど離婚歴はあると聞いたけれど、2回あったとは知りませんでした。動悸が加速する中、必死に自分に「落ち着け〜、今どき離婚歴なんて珍しくない！ 回数より離婚理由が大事」と言い聞かせ、恐る恐る彼に二度目の離婚理由を聞きました。

 

そして、「僕の不倫です」と返ってきたことで、私は頭が真っ白に……。

 

彼から衝撃の告白を受けたあと、私は「彼との関係を進めるのか否か」考えはまとまらず……。すでに約束していたデートの日に。相変わらずキラキラとしたデートを楽しみましたが、どこかで、彼をずっと信用していけるのか不安がつきまといました。

 

しかし、彼のことをすっかり好きになっていた私は「これは神様が与えた試練だ」と思い込み、悩みながらも前に進むことを決意。「彼にこの気持ちを伝えよう」と、さっそくランチのお誘いを連絡しました。

 

すると……いつもはすぐに返ってくるのに返事なし。数日後、結婚相談所から交際終了のお知らせが届きました。私の決意もむなしく、あっさりと彼は私の前から消えてしまったのです。

 

 

その後、彼は他の女性に告白されてそちらを選んだことを知りました。当時はとてもショックを受けましたが、私は悔しさをバネにいっそう婚活に励み、その後、やさしい彼と出会い結婚。幸せに暮らしています。夫からは、あのときの彼とのデートで感じたキラキラやドキドキとは違う、もっと温かい気持ちを教えてもらっています。

 

著者／さいとう ちなみ
作画／おんたま