義母から突然連絡が…
彼との結婚が決まり、両家の顔合わせを済ませ、結婚式の準備に力を入れていたときのことです。ある日、彼のもとに義母から連絡が。電話を終えた彼は深刻そうな表情で「母さんが結婚に反対しているって……」と言います。
まさかの言葉に青ざめた私。彼に事情を聞くと、義母は私の家庭環境と金銭事情に不安を感じていることがわかりました。
実は、私が幼いころ父が病気で倒れ、それからは母のパート収入のみで生活をしていました。母の収入だけでは家計は厳しく、私は高校・大学共に奨学金を利用したのです。奨学金の返済額は400万円以上になり、多額の借金を抱えることになりました。さらに、父は病気が原因で身体障がい者となったので介護が必要な状態です。確かに、私の家庭状況を知れば不安になるのは無理もありません。
「結婚反対」の理由
義母は「息子に養ってもらうつもりなのかもしれない」「お金目当てで結婚するのかもしれない」と疑心暗鬼になり、突然「結婚に反対だ」と言い出したようです。
私自身は結婚・出産後も働くつもりで、彼に養ってもらおうとは考えていませんでした。そのため、義母の言葉にはとても傷つきました。あまりにショックで、結婚に反対をされている事情を母に話すと、母は「家族の事情で娘の足を引っ張ってしまった」と大号泣。家族ぐるみでのトラブルに発展してしまったのです。
そもそもの原因は?
その後、私は義母のもとへ出向き、将来設計や奨学金の返済見込みなどについて説明し、彼も義母を説得してくれたことで、なんとか義母から結婚のお許しをもらいました。最終的には義母も「無神経なことを言って申し訳なかった」と言ってくれて、私の両親も納得し無事結婚へと至ったのです。
そもそも、どうして入籍直前にこのようなことになったのでしょう。私の家庭事情や奨学金のことについては、付き合い始めたころに彼には説明していました。結婚が決まったタイミングで義父母にもそのことについては伝えてほしいと言っていたのですが……。
「自分の親はなんでも理解してくれる」と思っていた彼は、義父母への説明を後回しにしていたと言います。そのため、両家顔合わせの際に初めて、私の奨学金や家庭事情について知り義父母は驚いてしまったのだとか。
もしかしたら彼が事前に説明してくれていたら、ここまでのトラブルには発展しなかったのかもしれません。
このようなトラブルが起こってしまったのは、前もって義両親に大切なことを説明する機会を持たなかったことが原因だと思います。結婚は他人同士が一緒になることなので、お互いの家庭事情について理解しあい、クリアにしておくことがなにより大切だと実感しました。この一件以降は「大切なことは前もってしっかりと説明すること」を夫婦で心がけています。
著者:岡部ひかり/女性・主婦
作画:ちえ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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