夫婦の時間がほとんどない新婚生活
当時の夫は、朝の5時半に家を出て、日付が変わる直前に帰宅する日々を送っていました。休みも少なく、たまに夜勤があり、人手が足りないと休日出勤をすることも。日に日にやつれていく夫が心配でたまりませんでした。
遠距離恋愛を経て結婚したので、毎日会える結婚生活は幸せだろうと思っていた私。しかし、朝のお見送りと、帰宅後の食事時間30分ほどだけ顔を合わせる毎日に、思わず「理想の結婚生活と全然違う!」とショックを受けました。とはいえ、理想と現実のギャップは勝手に埋まってくれません。
理想を捨てる
そこで、新婚早々に「理想の結婚生活」を諦めることにしました。決して投げやりになったわけではなく、私の場合、夫を支えるにはどうするのがベストなのかを考えることにしたのです。私は結婚を機に専業主婦になったこともあり、
・夫にはなるべく家のことで負担をかけないこと。
・休日は、夫の「したいこと」を優先すること。
・夫の勤務中は、私が自由に過ごす時間にして、私自身が笑顔でいられるようにすること。
当たり前のことなのかもしれませんが、この3つを徹底的に心がけるようにしました。すると、夫も少しずつ余裕が生まれ出したのでしょうか、2人で会話をすることや外出する機会も増え、共通の趣味である飲み歩きを楽しめるようになったのです。
感謝はきちんと伝えること
夫はこまめに「ありがとう」「いつも助かっているよ」と言葉と態度で感謝を示してくれていました。私にとって夫の心身の健康を守ることが最優先だったので、役に立てたことがとてもうれしかったです。
もし、夫が「妻がサポートして当たり前」という態度だったら、私も途中で投げ出していたかもしれません。お互いに、感謝の気持ちは忘れないことが大切だと改めて学べました。
私は現在も専業主婦ですが、3つの心がけは今でも忘れていません。子どもが生まれてからは私自身に余裕がなくなることもありますが、そのときはなるべく自分を甘やかすようにしています。
また、私の妊娠をきっかけに夫は、「家族の時間を確保したい」と転職をしました。そのおかげで、以前より家族で過ごす時間も増え、とても楽しい日々を過ごせています。そして夫が心身ともに健康でいてくれることが何よりうれしいです。これからも、健康には気をつけて感謝の気持ちは言葉や態度で表していきたいと思います。
著者:西山百々/女性・主婦
イラスト:塩り
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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