レスになったきっかけ
結婚して2人の子どもを出産した私。産後もそれなりに夫婦の行為はあり、週2回ほどはありました。
しかし、当時1歳の娘が胃腸炎で入院し、3歳の息子にも感染という出来事があり……。息子は入院こそ必要なかったものの、部屋中は吐瀉物まみれに。このときの私は2人の子どもの看病で疲労困憊でした。その矢先に、夫へ転勤の辞令が出たのです。
日々の育児・家事という目まぐるしい生活の中で、新居探しと幼稚園探しもしなければならず、夫婦の時間をつくる余裕なんてありません。そうこうしているうちに、私たち家族は引っ越し当日を迎えました。
新しい土地に慣れることで精一杯の日々
引っ越し後も、いろいろな手続きや息子の幼稚園の入園準備などで慌ただしい日々が続きます。
「夫婦の時間どころではない!」というのが当時の私の気持ちで、夫もそれを察していたのか、誘われることはありませんでした。行為はなくとも夫を信頼し愛していたので私は特に問題視していませんでしたが、これは私だけの思い込みで、今思うと夫はそうではなかったのかなと思います。
そんな夫の気持ちを私はないがしろにして、気づけば私たち夫婦は1年以上、何もないままになっていたのです。
1年以上経ちようやく危機感が芽生える
さすがに1年以上経つと、私の中にも「このままでいいのかな」という気持ちが芽生えてきました。自分でも夫を寄せ付けないオーラを放っていた自覚はあったので、長い付き合いの中で初めて私から夫を誘いました。
久しぶりで少し緊張しましたが、もっと早く解消すべきだったと思えるくらい、とても心地良い時間に。
その後、レス解消がきっかけなのか、不思議なことに夫にイライラすることが激減したのです! 夫も積極的に家事や育児をするなど、私が「してほしい」と思うことを、率先しておこなってくれるようになりました。
「行為がなくても、私たち夫婦はうまくやれている」と思っていましたが、それは夫の気持ちを無視した私の一方的な都合のいい解釈で、夫婦の時間も大事な夫婦のコミュニケーションなのだと今になって思います。愛を確かめることで日常生活でもお互いへの思いやりが生まれ、よりよい夫婦生活を送れると感じました。
著者:山田りさ/女性・主婦
イラスト:たこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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