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「声が小さい!」運転手さんの厳しい言葉…怖がっていた娘が、バス通園の最終日に涙を流した理由は!?

電動自転車愛用者でペーパードライバーの私は、こども園まで坂道を登りながら毎日通っていました。しかし、雪国のため、さすがに冬の間は期間限定のバス通園に。運転手さんはとても無口な方なのですが……。

あいさつは大きな声で

当時、4歳の娘は、人見知りで恥ずかしがり屋。引っ越してきてから、こども園で先生にあいさつされても私の足によく引っ付いてまともにあいさつができませんでした。バス登園初日のバスに乗るとき、娘は恥ずかしくて「おはようございます」と、か細い声。バスの運転手のおじいさんは「大きな声で元気よくあいさつ!」とひと言だけ言って、正面を向いてしまいました。

 

それ以来、娘は運転手さんを怖がってしまい、あいさつが大きな声で言えない日々が続いていました。あいさつがじょうずにできなくて、少しバスに乗るのが憂うつになっていた娘。ところが、バスを待っているときに知り合った犬と散歩をされているおばあさんととても親しくなり、ご機嫌で朝を楽しく過ごしていました。

 

休日散歩をしていたら

休日に娘と家の付近を散歩していたら、うしろから聞き覚えのある犬の鳴き声が。振り向くとなんといつもの朝のおばあさんとその隣にはバスの運転手さんがいました。世間は本当に狭いなと思っていたら娘はとっさに「おはようございます」と普段より大きな声であいさつしました。

 

運転手さんはとびきりの笑顔で「しっかりあいさつできたね」と初めて娘に言ってくれました。娘もその言葉がうれしかったようで笑顔で頷いていました。私は、運転手さんの笑顔のギャップに思わずほっこりしました。

 

 

バスの運転手さんのおかげで今では幼稚園の先生に対しても朝、大きな声であいさつするようになりました。バスの最終日、娘はなかなか降りずに涙を流してさびしいと言っていました。すてきな出会いに感謝です。

 

 

著者:伊東理恵子/女性・会社員。2018年生まれの娘と夫との3人暮らし。育休や仕事復帰を経て、10年以上、商社の営業事務に従事。子育てジャンルの記事をはじめ、美容にも関心が高く、美容記事も執筆中。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

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