浮かれる義父に孫から厳しいひと言
ある日、義実家へ遊びに行くと、義父が最近購入した新車を磨いていました。乗り物が好きな息子に「じいじの新しい車、かっこいいね!」と褒められて、義父は大喜び。
「そうだろ! 新しい車、すごくかっこいいんだ!」と自慢しながら車の装備を見せてくれました。素直によろこぶ息子に義父はどんどん浮かれていき、「ちょっとドライブでも行くか!」と言い出したのです。
私たちは車で来ていなかったので、息子のジュニアシートは自宅にありました。「せっかくなんですが、ジュニアシートがないので、また今度お願いします」と伝えるも、義父は面倒くさそうな顔で「シートベルトしたら大丈夫だろう! 近くをぐるっとするだけだし……大丈夫、大丈夫」と言ってきました。
あまりの無責任な発言にイライラしましたが、義理の家族という立場上、強く言い返せずにいると、息子が「じいじだめだよ! ママがいつも、車に乗るときはちゃんとシートに座らないとダメって言っている! ルールを守れない人は車に乗っちゃいけないんだって」と言ってくれたのです。
私の言うことを聞きたくない義父にも、息子からの痛烈な言葉が刺さったようです。「あ〜ガソリンがないから、今日は無理かもな〜」とブツブツ誤魔化しながら、ドライブの話を取り下げてくれたのでした。
たとえ近所でも、絶対に何もないとは言い切れないので、息子の発言に感謝しました。また、普段息子に言い聞かせていることを、しっかりと理解して守ってくれていることがわかりうれしかったことを覚えています。これからもしっかりルールや守ってほしいことは伝えていこうと思います。
著者:立川りか/30代女性・主婦。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
イラスト:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています