妊娠中に、母から渡されたもの
第1子である長男を妊娠中、母が家に遊びに来ました。そのとき、ふと母から「そういえば、これあなたのときの」と言って渡されたのは、私自身の母子健康手帳でした。30年以上前のものなので劣化や紙の黄ばみはあるものの、状態はとても良く、手帳の中身もしっかりと読めました。
今まで自分自身の母子健康手帳を見たことがなかった私は、保管してくれていたことにびっくり。せっかくなので母から母子健康手帳をもらうことにしました。
自分の出生時の状況を知って感動と衝撃
母子健康手帳に書かれていたことで私が一番興味深かったページ。それは「出産の状態」と書かれた、出産時の状況が記された部分でした。
分娩所要時間は「約1時間」とあり、出血量はまさかの「30ml」と! 初産婦よりも経産婦のほうがお産が早く進むとは言いますが、スピード出産に加えて「血の量……30mlって、大さじ2杯分しか出なかったの!? 安産過ぎる……!」と、初めての出産を控える私は、自分の出生の状況を知った感動と母の安産具合に衝撃を受けました。
忙しい日々でもしっかりと記録
第3子ということもあり、母は子育てに忙しい毎日を送っていたと思います。しかし母子健康手帳の「保護者の記録」のページには、「寝返りをしますか?」「コップで水を飲むことができますか?」といった質問に「はい」という答えだけでなく、細かく状況を書いてくれていました。例えば「言葉をいくつか話しますか?」の欄には、「1歳7カ月。よくおしゃべり、二語つづく、ママ、ダッコ。コッチ、オイデ」というふうに。
そんな母子健康手帳を見て、多忙な中でもしっかり記録をつけてくれた母の愛情を感じることができました。
その後、私は第2子を出産し、毎日忙しく過ごしています。しかし、母子健康手帳にある1歳、1歳6カ月、2歳といった節目にある保護者の記録のページは、「はい・いいえ」の質問に丸をするだけでなく、母のように日常で気が付いたことを記すようにしています。良い記録になり、何より子どもたちが成長したとき、一緒に見返すのが今から楽しみです!
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監修/助産師 松田玲子
著者:森まり子
1歳3カ月差の兄妹ママ。ワーママとして時短勤務をしつつ、ライターとしても活動中。