焦りから婚活沼へ…
私は大学を卒業後、薬剤師として勤務していました。そして働いて3年が経った27歳ころのこと、ふと気づくと周りの友だちたちの婚約、結婚が相次ぎ……私は次第に焦りを感じるように。
27歳で彼氏なし。なんなら前の彼は大学1年生のときにお別れしたきりで、約8年近く恋愛とは無縁の生活を送っていました。学生時代は「今は恋愛できなくても、働きはじめたら出会いなんていくらでもある!」と思っていましたが、実際、職場には女性しかいなかったため、学生のときより出会いは減ってしまったのです。
焦った私は、マッチングアプリ、婚活パーティー、合コンなど出会いの場へ。しかし、出会う男性とはなかなか波長が合わず、次に繋がらなくて悩んでいました。
婚活がうまくいかず…
彼氏を探すために休日をフルに活用していた私。でもうまくいかず、突然糸が切れたようにやる気が削がれてしまい、婚活をやめてしまいました。
彼氏ができなくてもいいや! 好きなことをしよう!
と思うようになったのです。
恋愛を忘れて趣味に没頭。すると…?
そこで、インターネットで見つけた社会人ランニングサークルに参加するようになりました。
もともと走ることが好きだったので、最初は走る友だちができたらいいなくらいの気持ちで参加したところ、ちょうど同時期に入ってきた男性と仲良くなりました。
一緒に走ったり、お酒を飲みに行ったり、みんなで旅行へ行ったり……。サークルを通して交流をしていくうちに、私は彼のことを、友だちとしてではなく異性として好きになっていたのです。
彼のほうが12歳年上ということもあり、最初、彼は私を異性として見ていないようでした。でも、勇気を出して私から告白したことで、異性として意識してくれるようになり、その後付き合うことに。歳の差もあって、彼は「結婚できるかどうか」を大事に考えていて、私と彼は結婚を前提に付き合いをスタートさせることになったのです。
まさかのスピード婚
付き合って2カ月が経ったころ、私はホノルルマラソンに参加することに。そのことを彼に伝えると、彼も「参加したい」と言い出し、2人での参加が決まりました。初めての彼との海外旅行、ずっと楽しみにしていたマラソン大会ということで私はワクワク。
実際、大会中は暑さのため何度か足がつってしまいましたが、彼がサポートしてくれて、スタートからゴールまで一緒に走り抜けることができました。
そして……ゴール後に完走メダルをもらい、写真を撮ろうとしたときです!
なんと、彼から「結婚してください」と指輪を渡されたのです! 突然のことに、私は言葉が出てこず、それでもうれしくて汗まみれで号泣してしまいました。
「なんで今!」と思いましたが、きっと彼なりに考えてくれてこのタイミングだったのでしょう。大会中も、私が挫けそうになるたびに支えてくれた彼。そんな彼とならこの先の長い人生も一緒に走って行けるなと心から思いました。
出会いがなく、ずっと探していた私。結果、好きなことをしていたありのままの私を好きになってくれた彼と出会うことができました。きっと、探すことに必死で気づかなかっただけで、近くに出会いがあったのかなと思いました。
著者/工藤 莉子
イラスト/sawawa
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