店員さんが近づいてきて
ある日、携帯電話を買い替えるために夫と2人で電気屋さんへ。どれがいいか、どんなことを重視したいかなど、夫と話しながら決めようとしていました。
すると、私たちのもとに店員さんが近づいてきて「何かお困りのことはありませんか?」と声をかけてくれたのです。「機種変更をしたいと思っているのですが、どれにするか迷っていて……」と私が言うと、店員さんは数種類の携帯電話を紹介してくれました。
耳を疑う言葉が
そして、ひと通り説明をした後、店員さんはとてもさわやかに「娘さんの携帯電話を一緒に仲良く選ばれるなんて素敵ですね!」と私たちに言ってきたのです!
その言葉に驚いた私は、思わず「え?」と聞き返しました。そして、チラリと夫の顔を見ると、夫はとても不機嫌そうな表情。そこで、私が訂正しようと言葉を発しかけたのですが、それを遮るかのように夫が「夫婦です!」と強めの口調で訂正して……。
私は「娘に間違われるくらい若く見られたんだ」と正直うれしい気持ちだったので、笑顔で「私たち、夫婦なんですよ」とやさしく店員に言い直しました。
謝る店員さんに夫は
私たちが夫婦であることを知った店員さんは、とても慌てた様子で「すみません!」と謝ってくれたのですが、夫は小さい声で「いえいえ」と言うだけで……。ずっと謝る店員さんと夫の不機嫌な様子を見ていられなくなった私は、夫を連れてその場を離れることに。
それ以来、出かけるときは年の差を感じさせず、夫婦とわかってもらえるよう、私が夫の服を選んだり一緒にオシャレをしたりするように。その努力もあってか、どこに行っても親子と間違われることはなくなりました。
また、現在では、夫は実年齢より若く見られることが多くなったようで、それがとてもうれしいようです。
まさか親子に間違われるとは思っていなかったので、店員さんの言葉にはとてもびっくりしました。さらに、新婚当初だったため、夫は余計にショックを受けたようです。他人を第一印象で判断しないよう気をつけなければいけないな、と学んだ出来事でもありました。
著者/澤井 しのぶ
イラスト/マメ美
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