お酒が大好きな夫
夫と結婚してから半年ほど経ったころのお話です。夫は普段からお酒を飲むのが大好きで、家ではもちろん、友人や同僚と外に飲みに出かけることもしょっちゅう。私の父親はお酒を飲まない人だったので、毎日たくさんのお酒を飲む夫を見て、体に悪いのではないかと心配になることも多かったです。
そして、この日も夫は同僚と飲みに行くと言って、18時ごろに家を出て行きました。自宅から車で20分ほどの駅周辺で飲むようで、タクシーで帰ってくるとのこと。いつものことだったので、私は普段通りに家で夫の帰りを待っていました。
深夜1時になっても帰ってこない!
外でお酒を飲む場合、基本的に日付が変わるまでに帰宅することが多く、その日も「23時ごろには帰る」と夫から聞いていました。しかし日付が変わり、深夜1時になっても夫は帰宅しません。心配になった私は夫に電話をかけたものの、何度かけても応答はないまま。「何かあったのでは?」と心配になった私は、すぐに夫を探しに行かなければという気持ちになりました。
しかし、当時に夫が所有していた自家用車は大きめで、私は怖くて運転できなかったということ、タクシーで向かうにしても、どのお店で飲んでいるのかわからないということもあり、私は自宅から15分ほどの距離に住んでいる自分の父親に電話をして相談することに。
父とともに捜索へ。すると…
父親に事情を説明すると、深夜2時前にもかかわらず、すぐに車で私を迎えに来てくれました。そして父とともに、夫が飲みに行くと言っていた駅周辺へ。駅周辺には居酒屋がたくさんあり、探すのは大変でした。
私は夫に電話をかけ続けながらも、父とともにいくつかのお店を覗いて夫がいないか探しました。するとそのとき、夫の携帯電話から折り返しの着信が。すぐに電話に出ると、相手は夫ではなく、一緒に飲んでいた同僚でした。どうやら夫は飲みすぎてつぶれてしまったらしく、お店でずっと寝ているとのこと。
お店の場所を聞いた私は父と一緒にそのお店に向かい、ようやく夫を見つけました。心から心配していた私は夫を見つけた瞬間、安心して泣いてしまいました。夫はまだ酔っているようでしたが、泣いている私を見て反省したよう。私の父にも謝罪をし、そのまま父に自宅まで送ってもらいました。
普段からお酒に強く、あまり酔うことのない夫ですが、この日はハイペースで飲みすぎてしまったとのこと。この日の出来事は、私たち夫婦の今後の付き合い方に影響を与えました。
今でも毎日お酒を楽しんでいる夫ですが、私の父親に迷惑をかけてしまったことと、心配のあまり泣いてしまった私の姿が忘れられないようで、飲みに出かけても無理な飲み方はせず、必ず23時までには帰ってくるようになりました。これからも夫には「ほどよく」を心がけながらお酒を楽しんでほしいと思っています。
著者/森井さやか
作画/霜月いく
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!