朝の衝撃…自転車のベルが壊れている!
ある朝、いつものように仕事に行くため、マンションの自転車置き場に向かいました。
すると、私の自転車のベルが無くなっているではありませんか。
私の自転車のベルだと思われる残骸が駐輪場に転がり落ちている……(怖)。
自転車置き場は屋根付きで、スライド式ラックのため風が強くても自然に倒れるとは考えにくい状況でした。
管理会社の「警察に…」の一言に驚愕
とりあえずマンション管理会社の営業さんに電話すると、営業さんは真剣な声で「最近、このあたりでも悪質ないたずらがあると聞いています。念のため、警察に来てもらいましょう」と言いました。
「え、警察……!?」
正直、そこまで大事になるとは思っておらず、少し戸惑いました。
でも確かに、誰かが故意に壊したのであれば、器物損壊になるのかもしれません。
管理会社が直接警察に電話することはできないとのことでしたので、ドキドキしながら110番してみました。
防犯カメラの検証まで……予想外の展開に
しばらくして、警察官が2名到着。
事情を説明すると、「弁償をしてほしいのか、パトロールの強化をしてほしいのか……」など私にどうしてほしいのか聞かれ、ドキドキが止まらず。

警察官からは「マンション内の防犯カメラをチェックしてから、対応方法を検討してみては?」というご提案。
マンション管理会社の営業さんに「警察から防犯カメラをチェックしてみては?」と、言われた経緯を共有し、マンション理事長の許可を得て、防犯カメラの映像を営業さんから送ってもらいました。
映像を巻き戻し、問題の時間帯を確認していくと、ついに「その瞬間」が映し出されました。
画面に映っていたのは、なんと…同じマンションに住む小学生の男の子だったのです!
どうやら、上段に駐輪している自転車を降ろそうとする際に、下段の私の自転車が邪魔だったようで、土足で私の自転車を動かそうとしたときに自転車が転倒。
転倒した衝撃でベルが大破したようです……。
その小学生は倒れた自転車を元に戻すことなく、自分の自転車を降ろして、塾なのかどこかに行ってしまいました……。
しばらくすると、同じマンションのママさんが自転車で帰宅し、転倒した私の自転車をみつけて、ラックに戻してくれました。
親子で考えるきっかけに
自転車を倒した小学生は、同じ小学校に通う息子の同級生の兄という身近過ぎる存在だったので、逆に気まずい、という悩み。
自転車のベルだけの破損ですし、学校の登校班で毎朝顔を合わせる気まずさを考えると、ことを荒立てるのはやめようと思いました。
管理会社の営業さんやマンションの理事長には部外者のいたずらではなく、マンション住人であることだけを伝え、該当者の共有はしませんでした。
後日、マンションの掲示板に「自転車の破損事故がありました。共有スペースですので自転車の取り扱いにご注意ください。」という張り紙を掲示してもらいました。
この出来事を通じて、私は自分の子どもにこう伝えました。
「わざとじゃなくても、自分がやったことで何か壊れたり、誰かに迷惑をかけたりしたら、絶対に親に教えるんだよ。隠したりごまかしたりするのが一番ダメなことなんだからね」
子どもも真剣な顔でうなずいていました。まさか自転車が壊れたことから、親子で大切なことを考えるきっかけになるとは思いませんでした。
人は誰でも間違いを犯すもの。大切なのは、その後どう行動するか。そんなことを改めて感じた出来事でした。
数日後、空気入れついでに新しいベルを買いに近所の自転車屋さんに行ったら、「車輪曲がってるね、ぶつけた?」と言われ「車輪取り寄せて修理するより買い替えたほうが安いよ」と言われました。
ベル破損だけじゃなく、素人が乗っていても気づかない車輪の歪みもあったらしく、ベルより高い新車を買うことになるとは……。
※AI生成画像を使用しています。 ※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。