授乳のため新幹線の多目的室へ入ったら→乗務員からすぐに出るように言われ……

新幹線に乗っていたときのことです。子どもが当時1歳で、ぐずりが激しくなったので授乳をしようと多目的室に向かいました。するとちょうど乗務員の方が近くにいたので利用していいか聞いたところ、「今、使えますよ」と案内されたので中に入りました。
ところが数分後、車掌さんが慌ててノックし「すみません! 予約のお客様がもうすぐ来ます! 」と告げられたのです。事情を知らなかった私は、大慌てで荷物をまとめて出ることになりました。
通路には車椅子に乗った方とそのご家族が待っていて、周囲の視線が一斉にこちらに向き、思わず顔が赤くなりました。私が勝手に占拠していたと誤解しているような表情だったので、心底焦りました。車掌さんと予約していた方に事情を説明すると、納得してもらえたのでよかったです。
この経験から、授乳などで新幹線の多目的室を利用する際には、必ず車掌さんに声をかけてから入るように心がけています。利用理由をはっきり伝えることが、誤解やトラブルを防ぐ一番の方法だと実感した出来事でした。
著者:原田 敦美/30代女性・主婦/1人の子どもを育てる母。結婚生活14年目で、最近は愛猫の介護をしている。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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予約していた方との誤解がとけて、本当によかったですね。 新幹線の多目的室は、身体の不自由な方や歩行が難しい方が優先して利用できる個室です。一部の方のみ事前予約が可能で、対象は利用する新幹線によって異なりますが、基本的にはハンドル形電動車いすを利用している方が予約できます。また、空いている場合には、赤ちゃん連れの授乳・着替え、体調不良時の休憩などにも使用できます。利用したいときは、乗務員さんや車掌さんに声をかければ案内してもらえます。
続いてご紹介するのは、多目的室で赤ちゃんに授乳していた際に起きたエピソードです。突然、ドアが叩かれて……!?
多目的室で授乳をしていると→突然ドアを叩き大声で叫ぶ男性に困惑……

次女を出産したばかりのとき。授乳のために新幹線の多目的室を利用しました。車掌さんに案内していただき、無事に入室。授乳をしていると、突然ドアがドンドンと叩かれました。さらに、ドアを叩きながら、「すみませーん! トイレ使いたいんだけど! 」と男性の声が。どうやらトイレと勘違いしているようでした。「ここはトイレじゃないです」と声を出しても、聞こえないのか、酔っているのか、叩くのをやめません。
一度出た方がいいかもしれない……でもちょっと怖いな……と思っていたとき、車掌さんが来てくださり、「こちらは使用中です! トイレはあちらです! 」と対応してくださいました。ドアを叩いていた男性も納得したのか、おとなしくなってホッとしたのを覚えています。
この出来事を通じて、多目的室の用途や意義がまだ十分に理解されていないことに驚きと不安を感じました。同時に、もっと多くの人にその存在や使い方を知ってもらいたいなと思った次第です。
著者:木村美咲/30代 女性・パート。4歳と1歳の姉妹を育てる母。休日に家族で公園に行くのが楽しみ。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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ドアを叩かれたり大声を出されたりすると、驚いてしまいますよね。今回の場合は、車掌さんが相手の方に声をかけてくれたことで、トラブルへの発展を防ぐことができて安心しましたね。
最後にご紹介するのは、子どものお世話のために多目的室を利用していたママが遭遇したエピソードです。ドアの外からノック音が永遠と続き……。
多目的室を利用して子どもの着替えをしていると、ノック音が→鳴り止まないノック音のまさかの理由に仰天!?

新幹線の座席で息子と食事をしていたとき、息子がスープを豪快に服へこぼしてしまいました。着替えをするため、私は車掌さんに声をかけて多目的室に入り、準備を始めたところ、入ってすぐ、ドアの外から「ドンドンドン! 」とせわしないノック音が。まだ入ったばかりなのに急かされていると思い、「少しお待ちください! 」と苛立ち気味に返してしまいました。ところが次の瞬間、男性の声で「大丈夫ですか? 呼び出しボタンを押されたようですが」と聞こえてきたのです。
驚いて室内を見渡すと、着替えを待つ息子のそばにある呼び出しボタンが点灯していました。私が準備に必死になっている間に、息子が押してしまったのです……。車掌さんが駆けつけてくださるという思わぬハプニングとなり、私は慌ててドア越しに謝罪しました。
今振り返ると、なぜあんなに急いでいたのかと反省します。落ち着いて準備していれば息子の様子にも気を配ることができ、ボタンを押されることもなかったはず。さらに、心配して来てくださった車掌さんに怒り気味の声で返してしまったことも申し訳なく思います。
この経験を通じて、どんなときも冷静さを忘れず、落ち着いて行動することの大切さを学びました。
著者:鈴木美和/40代 女性・フリーランス。4歳の天真爛漫な男の子を育てる母。旅行が好き。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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子どもの着替えの最中にノックが続くと、思わず焦ってしまいますよね。急いでいると視野が狭くなり、大切なことをうっかり見落としてしまうこともあります。子連れでの外出はどうしても慌ただしくなりがちですが、そんなときこそ深呼吸をして、少し気持ちに余裕を持って行動したいですね。
いかがでしたか? 今回は、新幹線の多目的室で起きたエピソードをご紹介しました。小さな子どもを連れて移動する際、多目的室を利用する場面は多いものです。事前に利用方法や利用ルールを確認しておくと、いざというときもスムーズに使えて、トラブルも防ぎやすくなりますよ。